飲食店に行って、残念ながらそこの食べ物があまり美味しくなかった場合、あなたならどうしますか?
普通は...そもそも、この「普通」が問題なのですが敢えて自分が普通の感覚を持っているとして言わせてもらうと、普通は美味しくなかったら、もう行かないだけで終わりませんか?
実際そういうお店はあります。味に限ったことではなくて他には居心地の良さ、店員の態度とかお店の雰囲気、設備なども関係しています。味はそんなに悪くないお店だったけれど、空調の風があまりにも寒くて行きたくなくなった、なんてところもあります。
今はどのお店もホームページやぐるなびなどのページがあるので、簡単にメッセージを送ったり、評価することができるようになりました。インターネットはハンドルネームが当然のような状態なので(僕はほぼ全部実名)、匿名性も相まって非常に個人的な意見であっても誰の目にも止まるような状態になりました。
いわゆる「書いたもの勝ち」の風潮です。
だから非常にキツい書き方をしてインパクトを強めようとしたり、事実とは異なることでお店を吊るし上げようとしたりと悪い使い方が後を絶ちません。
悪い思考に取り憑かれると人間は頭の回転も行動力も威力が増す傾向にあると考えていて(自分にも経験があります)、しかしこの状態はただただ非論理的で非効率的、非生産的。その精神状態でネット上に書き込みをすると大変攻撃的な文章と最低な評価をしてしまうもので、冷静な状態の人がその書き込みを見ると、意図的に店を潰しにかかっているのがよくわかるし、場合によっては法に触れているのでは、と思われる酷い書き込みすらあります。
けれど実際に行ってみると全然そんなことなく、繁盛している場合も結構あります。
ということは、多くの方がそのお店に対して結果的に「良い」と判断しているわけで、そうしたネガティブコメントは単なる個人の勝手な(酷い)感性で誹謗中傷をしているにすぎないと考えるほうが妥当です。
そのようなわざわざ関わらなければいいところに敢えて関わることが無駄だと思います。
個人的な感性で何か気に食わないのであれば、もう二度とそこへ近づかなければ良いだけであり、いちいち攻撃をするだけ時間の無駄だし、メリットもありません。それならば自分が「良い!」と思ったことに対して時間を使うほうがよほど有意義だと思うのです。
多分こうした人は正義の剣を振り回しているつもりで、不特定多数の人を傷つけていることに気づいていないのでしょう。
もちろん正しいこと、変えていくべきことを声を大にして叫ぶべき場面もあります。しかしそれも方法や順番、内容などが正しいかをしっかり考えた上で実行する必要があり、相手に迷惑をかけるためとか、ましてや陥れるようなものであってはいけないと思います。
自分に合わないのだったら関わらなければいい、それも優しさだと思います。
ということで、インターネットサイトの書き込みを例に出してみましたが、身近なところでもよくある話ですよね。
ネット上で良いこと書いてそうな記事があったのでリンクしておきます。
荻原明(おぎわらあきら)
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