絶対に止まりません

東日本大地震が発生した時、当時の東京都知事だった石原さんが、東北地方で苦しんでいる人がいるのに東京で花見をするなんてどうなのか、と公の前で話したのが印象深く、今でも覚えています。

個人の意見としてそう思うのは勝手ですが、知事として東京都民全員もしくは日本国民全員に対してその思いを投げたのであれば僕はそれは違うと思います。


確かに被災された人はとてつもない苦労を強いられていましたし、なによりも亡くなられた方の数が尋常ではなかったわけで、あの時のショックが消えることはこの先もないでしょう。

しかし、だからと言って直接関わることができない東京都民の多くが地域や人へ向けて哀悼の意を示すのを超えて喪に伏してしまうと、誰も何もできなくなってしまいます。仕事も学業も、日常生活も。経済も動かなくなり、心の緊張を緩和するために大切な笑うこと、癒しを受けることなどを求めるのが良くないとする空気が日本中に漂ってしまうと、人間としての活動がストップしてしまいます。人間はアップデート、発展、成長、進化することで原型を保っていると僕は考えているために、ストップすることはすなわち衰退を意味すると思うのです。

ゆっくりと朽ちていくだけの状態は危険です。だから被災地へ向けて自分が何かできないかを考えることはしながらも、いつもの生活を続けていくバランスを保ち続けるべきで、そこにはお花見だってエンタメだって芸術だってスポーツだって当然存在しているわけです。


コロナ禍で何度も非常事態宣言が出て、補償されるでもなくあれやめろこれやめろ休業しろ中止しろといわれっぱなしで、人間の心を健康に保つための手段が現在非常に限られてすでに1年が経過しています。

Twitterを見ていても、そのストレスは単なるグチを超えて、限界であるようにも見えます。


いろんな人がいろんな意見があって良いと思うので僕も自分の意見をハッキリ言わせてもらうと、何においても中止をするのはおかしいと考えます。コンサートも中止をするのではなく、感染対策を心がけなが観客を入れて積極的に続けるべきです。


お酒も提供して良いと思います。

黙食だとかなんだかいろいろなトレンドや新しい文化を作ろうをしている人がいるみたいですが、人間はコミュニケーションをすることで現在のように進化してきた生き物です。そんなことできるわけがない。今やっていることはすべて我慢でしかなく、ストレスを生み出しているだけの状態です。コロナとかそんな小さな話ではなく、このままだと人間の状態を維持することができなくなってしまいます。


現在のこうした状況を理解し、学び、経験しながら、失敗も全て学びにして、「動く」「前に進む」ことをしなければ、人間は単に何も進化しないままゆっくりと朽ちていくだけの存在になると考えます。


朽ちていく、というのは植物が枯れてしまうようなものではなく、例えば通常の判断能力が欠落し、理性を保てなくなった人たちが増える可能性があります。これが起きてしまえばもうコロナとかそんなレベルの話じゃなくなりますから、本当に怖い世界になると思います。


今のうちからそうした先のことを想定した判断をしないと、もう限界だと思います。


だから僕は辞めるとか止めるとか休むとかしません。どんどんやっていきますよ。もちろんルールと現状を理解しながら、です。



荻原明(おぎわらあきら)

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