昨年末、赤坂にある豊川稲荷に行ってきました。
愛知県にある豊川稲荷の別院とのことですが、稲荷と言っても神社ではなくお寺なのだそうです。後から知りました。手を叩いてしまった...。
このお寺は他にない独特な祈願ができるということで敢えて行ってきたわけですが、入って驚いたことが2つあります。
ひとつは、総合デパートですか、というくらいいくつもの神様を祀っていて、それぞれに祈願する内容が異なる点。学業、恋愛、金運など、敷地の中は迷路です。
もうひとつは狐の数が尋常ではない点。どこを見ても狐狐。トップ写真の人気ホストクラブみたいなズラリと並ぶ狐には若干怯みました。
このお寺の信者の方には申し訳ないのですが、正直なところこの空間に入って感じたのが、人間の煩悩が渦巻いているといるような息苦しさ。
いや、別に霊が見える的な、そういう力はないのですが、長い時間ここにいたくないと思ってしまう感じを少々。顔が割れていたり口が欠けて無くなった狐がいっぱいいたからかもしれないのですが、ちょっとここ怖い。要件だけ済ませて早々に立ち去りました、すいません。
これは持論なんですが、祈願というのは棚からぼたもち的な、ランプの精霊が望みを叶えてくれる的な、そういうのではないと思っています。神様に「自分はこんなことを頑張って達成するので見守っててください」と決意表明する場所であって、そこから努力して一年後とかに結果報告とお礼をする、そんな場所だと思っています。
でもこのお寺には、いわゆる神頼みのような煩悩が処理能力を超えて溜まっているように感じました。お寺が悪いわけじゃないと思うんですけどね。あ、でも、いや、神様祀りすぎな気がしますけど。道が全部お賽銭箱だし。
そういうことで来年(もう今年ですが)への決意表明をしてきたのであとは自分が頑張るだけです。
ちなみに、たくさんの狐の足下に一粒ずつ「おっとっと」がお供えされていました。多分一箱全部置いたっぽい。
荻原明(おぎわらあきら)
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