シャレオツなカフェ

（写真はイメージです）

僕が住んでいるところは決してオシャレな街ではなく、どちらかと言えば昔から変わらない居酒屋が立ち並んでいるような、そんなところです。

これが非常に住み心地が良い。

ここに住んでかれこれ5年目になるのですが、引っ越した当初はいろんなお店に入ってみようと冒険していたのですが、いつの間にか「中華ならこのお店」など、それぞれのジャンルのお気に入りができて、いつも同じ店ばかりになっていました。

こんなんじゃいけない。5年前はもっと冒険していたじゃないか。もっと開拓しなければ。

街中を歩いていれば、確かにたくさんのお店を発見します。でも扉の向こうが見えない薄暗い入口のお店などは当然気軽に入れない。フラっと入って「アンタ、見たことない顔だね、どこの者だい？」とタバコをプカプカふかしているママさんと、コートも脱がずにサングラスした中年男性がウイスキーボトル片手にロック飲んでたらやっぱり怖い。

なので、こんなときに便利なのが「食べログ」ですよね。ベタだけど。

先日、ランチで良いとこはないか探していましたら、ひとつとてもオシャレなカフェがあったんです。掲載間違えてるんじゃないかと思うような、表参道とか原宿とかにありそうな（行ったことないから妄想）、木のプレートにゴハン盛っちゃてハンバーグ乗せちゃった系の、そういうのあるじゃないですか。よくわかんないけど。とにかく外観も内観も食べ物もインスタ映えってやつですよ。

調べたらかなりの近所。ほう、こんなシャレオツな店があるとは。

と、この前行ってみたんですよ。

...多分このへんなんだろうな、とお店がある方向へ目をやると、まさかの人だかり。近づいてみると多分女子大生であろう女の子たちが2,3人の複数グループでたくさん並んでいるではないですか。

この街でこんな若い女の子の集団を見たことがない。

芝刈りに行くおじいさんと川へ洗濯に行くおばあさんしか見たことがない。

お店の中が少しだけ見えたのですが、外で待っている女子大生が分身したかのようなお客さんで溢れかえっていて、これは入ってはいけないところだ！と早々にお店を後にしましたとさ。

めでたしめでたし。

あれ？このこと書きたかったわけじゃないんだけど。

…ではまた明日！

荻原明（おぎわらあきら）