西武池袋線のレッドアロー号、定期運行が終わるんですね。これからはラビューとかいう特急になるようで。
大学を卒業したと同時に一人暮らしを始めた僕は、最初西武池袋線の江古田周辺に住んでいました。とは言え、江古田と池袋は至近距離と言っていいレベル。普通電車で、というか普通電車しか止まらず、池袋からおよそ7分程度なので、レッドアロー号にお世話になることはありませんでした。
ただ、大学卒業したての頃、人生で一度だけレッドアロー号に乗ったことがあります。
その日は、所沢で演奏の仕事があったのですが、珍しく寝過ごしてしまって大慌てで江古田に向かいました。しかし、どう考えても、今すぐ電車に乗っても確実に遅刻することがわかったので、ひとつ賭けに出ることにしました。
ここは敢えて池袋まで戻り、レッドアローに乗ったら間に合うのではないか。
当時はまだ「乗換案内」のような便利なアプリなどなく(酷いクオリティのPC版ならありました)、いや、アプリとかそういうレベルではなくて、僕は電話と短いメールしか打てないPHSしか持っていませんでしたから、もはやわざわざ池袋まで行くことが得策かどうかもわからなかったわけです。しかもレッドアロー号は数分間隔で運行しているわけでもなく、下手したら大幅に遅刻してしまうわけです。よくそんな賭けに出たなあ。
池袋に到着すると、運良くレッドアロー号がすぐに発車することがわかり、特急券を手に入れて飛び乗ることができました。
で、所沢までどのくらいで着くのだろう?
と思案しているうちに所沢到着。およそ20分くらいでしょうか。
かくして遅刻どころか他の人よりも早く到着したわけです。レッドアローすごい。
...という記憶がありまして、今「乗換案内」でレッドアローがどのくらいかかるのか調べていてすごいこと発見しました。
江古田から所沢まで普通に向かっても30分以内で着くんですね...。
江古田から池袋に戻る時間がおよそ7分、レッドアローが22分。その他諸々待ち時間などを含めたら...
あれ、あれれ。もしかして最初から遅刻などしなかった系?
20年以上経って判明する衝撃的事実。
いや、でも当時のほうがダイヤの関係でもっと遅くなってたかもしれない...し。いや、もう過去のことだから考えるのやめよう。遅刻しなかったわけだし。
荻原明(おぎわらあきら)
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