以前もこのブログでお願いしましたが、現在開催中の「トランペットオンライン講習会」の7月からの6回が「オンラインレッスン形式」をとっておりまして、オンラインレッスンの生徒さん役になっていただける方を現在募集しております!
詳細は上のバナーもしくは一番下のリンクページをご覧いただきたいのですが、この場でざっくりお伝えすると「アーバン金管教則本」のいくつかのカテゴリーの一番最初の部分もしくはアーバン作曲の「華麗なる幻想曲」をオンラインレッスン形式の講習会で使用する予定です。
この講習会の趣旨は、アーバンに出てくるそれぞれのカテゴリーがどのような意味を持って(もしくはどのように意味を持たせて)練習をすると良いか。そしてそれらが実際に音になった時、どのような作品になるのか。それらを実現するための具体的な体の使い方や音楽的な捉え方を学ぶことです。
僕が実際に解説して演奏するのも良いのですが、それだと「完成までの過程」とか、新しい情報をインプットしたことによる変化を感じにくく、あまり参考にならないかな、と思うわけです。それをレッスン形式にすることで、自分自身が作品を作り上げていく様子を客観視でき、よりリアルな講習会になると考えているわけです。
しかし、「レッスンを受ける」と聞くと多くの方、いや、多くなんてものじゃないですかね、ほぼ100%の方がこう思うことでしょう「いやいやいやいや、無理無無無理無理、そんな聴かせられる実力なんてないし、ちゃんと吹ける自信ないし無理無理無理無理。もっと上手になったら参加します」。
音楽教室で「上手になったら発表会に出る」という言葉をこれまでに何度聞いたことか。
逆ですからね、発表会に向けて練習したり、発表会そのものの経験が自分の演奏力をアップさせるのです。「上手になったら」という人は上手になる機会を持とうとしないので上手になりにくいのです。
話がそれますが、自信を持って「吹ける!」という気持ちになれないトランペット吹きが世の中にたくさんいらっしゃるのは、それまでに経験したトランペット環境に問題があると思っています。そう、指導者や周りの人の理解の問題です。
例えば、音をミスしたことに対して厳しく指摘される、ピッチが悪いと諭される。こうしたことで人前で楽器を演奏することに緊張や恐怖を持ってしまった方が多いのです。
トランペットは本当にハイリスクな楽器です。本番で一発盛大に音を外し、この世の終わりみたいな気分になった方もたくさんいるでしょうし、バテて音が出せずに「なんで自分はここに座って出ない音を出そうとしているんだろう」と途方に暮れてしまったり。トランペットって明るく華やかとか言われるけど、実際に演奏している側は必死ですよね。
だから「個人レッスンですらあり得ないのにオンラインレッスンで不特定多数の人に自分の音を聞かせるなんて無理無理無理無理無理無理」と、応募してくださる方などいらっしゃらないのは承知の上で募集しております。
ただ、ひとつ勘違いしないでいただきたいのは、まずこれはコンクールではありません。完璧な演奏をして欲しいのではないのです。このオンラインレッスンを受けて考え方や練習方法を知り、実践したらこんなに変わった!将来に希望が見えた!楽器を吹くのが楽しくなった!というストーリーを構築したいのです。
そもそも僕は個人レッスンで辛辣な言葉を投げたり、単なる現状の指摘をするだけだったり、ましてや怒ったりなど絶対にしません。それに何の意味もないからです。どちらかと言うと一緒に考えて、理論的に解決へと導くこと、それには音楽を感じることが大切であると気づいてもらうことばかりをしています。厳しい指導に慣れている方のコリをほぐすような感じです。
この講習会でのオンラインレッスン形式を行う意味は「個人レッスンとはどのように進めていくのか」「練習とはどのように進めていくのか」「上達するとは何なのか」「オンラインレッスンの可能性」これらを知っていただくための回です。全然恐れる必要はありません。
レッスン生役として参加してくださる方は参加費は必要ありません。音出しができる場所やオンライン機材がないという方で、東京都文京区に来てくださるならすべてをこちらでご用意いたします。
あと、その回のアーカイブ動画と、僕の著書「まるごとトランペットの本」もよろしければ差し上げます。
ということで、今よりちょっとでも上達してみたいな、という方、ぜひお気軽にご応募ください。お待ちしております。
レッスンで行う箇所については以下のリンクに掲載しておりますので参考にしてください。
荻原明(おぎわらあきら)
0コメント