広尾の昼飯問題。

広尾駅。

およそ20年ぶりの下車。


大学生のときは毎週のようにここに通っていました。


今は亡き作曲家で指揮者の山本直純先生が常任指揮をしていたジュニアフィルというオーケストラの練習場所が広尾だったのです。


ご存知の方も多いと思いますが広尾というところは東京の中でもハイソでシャレオツでハイカラでカンカン娘な土地でして、どうカンカン娘なのかと言うと、散歩している犬がまず違う。


横断歩道でカーブしてくる車が違う。


サングラス率が高い。



まあいいんです、庶民には関係ないことなので。

しかしですね、ジュニアフィルにいたころ、どうしても関係してくることがひとつありました。




昼飯問題。




こればかりは人間ですから、朝から夕方まで活動していればメシは食わないといけないわけで。


しかし広尾には当時コンビニがありませんでした。ハイソだから。


で、どこかで外食しようにも、貧乏学生の身分ではかなり厳しい額になっちゃうんですね。

これが東京音大だったら百円玉数枚握りしめて学食行けば大盛りのカレーでもラーメンでも食べられるのに。1,000札1枚あれば居酒屋行けるのに(そういうチャレンジャーなことよくしてました)。


池袋最高!

広尾の物価たけーーー!


そんなこと思い出しました。



さて、今日なぜ広尾に来たかといいますと、妻の発表会があったのです。

発表会と言っても音楽ではなく、演劇。


一年前から演劇の教室に入っていて、毎週夜遅くまで稽古しています。


いつもは、ふわ〜ほわ〜へら〜ってしている妻のあまりのキャラの違いに最初本当に違う人かと思いました。


上手でしたし、楽しかった。



いいですね、演技。


音楽も演劇も、表現して人の心へ何かを伝える、感じてもらうという点では同じですが、自分の体と声でそれをやるというのは、我々からすると大変なことだと思うし、自分にはできないな、と思いました。


お疲れ様。


観劇後、同席させてもらっていた妻のご家族と広尾で軽くお茶しましたが、

やっぱ広尾すげーなー。






荻原明(おぎわらあきら)


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