金管楽器は演奏を続けていると突然音の中に「ホツホツホツホツ」と異音が発生することがあります。管の中に水分が溜まってきた音です。
管楽器、特に金管楽器は唇と接触するマウスピースから出口であるベルまで空気が抜ける場所がありません。その中に体内から空気が流れ出るわけで、しかも金属なので基本的には冷えている。こうした条件下では、結露が発生するわけです。冬場、暖房の効いた部屋の窓が曇って水分が付着するじゃないですか、あれと同じです。
何でこんなクドい説明をしたかといいますと、この管の中に溜まる水分のことを
「ツバ」
と呼ぶ人が多いからです。いや、確かについ言っちゃうこともありますよ。ありますけど、あれツバじゃないし!ツバって唾液ってことでしょ?トランペット吹いていて唾液なんて溜まるほど出ませんから。
あれは管の中が暖められて発生した空気中の水分です。いや、もちろん体の中に一旦入った空気かもしれませんけど、ツバじゃないから。
中学生の時に「きったなーい」とか木簡の人に言われた記憶があるけど、汚くないし。
あ、でもバルブオイルやグリスの成分は含まれているかもしれないから、結局汚いのかもしれない。
でもツバじゃないし(しつこい)。
という話もふくめて管の中に溜まる水分の処理についてのお話を以前「ラッパの吹き方:Re」というブログに書いております。
ウォーターキイから水分を抜いてもホツホツしてしまう時の対処法なども書いていますのでぜひご覧ください。記事は以下のリンクからご覧いただけます。
荻原明(おぎわらあきら)
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