客観的な視点

例えばスタッカートの演奏をしようと「スタッカートで、スタッカートで...」と自分に呪文をかけるかのように念じて演奏したところで良い結果が得られるかは未知数です。


なぜ未知数なのか。それは、すべて自分という内側に向けての思考と実践だからです。


音楽は聴く人がどう感じるかにかかっています。自分がスタッカートの演奏を伝えたい場面では「スタッカートで演奏しなければならない」と思うのではなく「この表現は自分のイメージが的確に伝わる演奏だろうか」と考え、客観的な視点を持っていることなのです。


聴く人に理解してもらうには、それなりの技術力も必要です。教則本やたくさんの作品に触れることでその技術力も増えていきますが、そうした練習の時にも客観的視点がないと、何が正解で、どこまで表現することが良いのか基準が不明瞭になります。


隔週土曜日の朝に更新しておりますブログ「ラッパの吹き方:Re」の過去に掲載した記事をこちらで紹介しております。今回は「客席へ気持ちを届けるには」と題し、自分の演奏イメージでできるだけ誤解なく表現し、伝えるために必要なことを書いた記事です。

ぜひ参考にしていただければ幸いです。

荻原明(おぎわらあきら)


0コメント

  • 1000 / 1000