トランペットは日常生活の体の機能で十分演奏できます

目の前にとても高い鉄棒があって「さあ2回転宙返りをしなさい」と言われても、経験がなかったら絶対にできません。下手したら大怪我です。


スポーツというのは、それぞれの種目や競技をするための特殊な体の鍛え方や使い方を理解しなければできません。それは1日2日でできるようなことではなく、筋肉が成長し、体に感覚的に身につけていくために鍛錬する時間が必要です。


一方トランペットは例え未経験者であっても、そのへんを歩いている大人に声をかけて体の使い方をレクチャーすれば、場合によっては数分で音が出せます。


どうも管楽器を演奏することは、スポーツのように特殊な筋肉や体の使い方をしなければならない、と考えてしまう人が多いように感じます。もしかすると、筋トレさせられたり、肺活量とかいう言葉が出てきたり、そういった特別感がやたらと強い世界だからかもしれません。しかし、トランペットを演奏するためには、目的と原理を理解し、日常生活で使っている体のあらゆる部分をバランスよく使えば、もうそれだけで十分演奏ができてしまうのです。


隔週土曜日にトランペットや音楽に特化したブログ「ラッパの吹き方:Re」を更新しております。ブログという特性上、どうしても古いものが埋もれてしまうので、掘り起こしていまして、今回のお話も過去の記事に沿ったものでした。


トランペットはそんなに頑張らなくても音が出ますし、一生懸命頑張れば高い音が出るのではありません。そんなお話を、ぜひご覧ください。

荻原明(おぎわらあきら)

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