力を抜きすぎなウォームアップは逆効果かもしれません

トランペットにおけるウォームアップについてレッスンで生徒さんに質問することがあります。どのようなウォームアップしているのか(していない、という回答も多い)、ウォームアップって何のためにするのか、どういう趣旨で行っているのか。

別に詰問してるわけじゃなくて、どう考えているのかな?というところからウォームアップを意味のあるものにしていこうという筋書きを持った上でのディスカッションなんです。


圧倒的に多いのが、「教則本や曲練習、合奏をする前になんとなくやってるシンプルな音出し」といった回答。内容が決まっていなかったり、何かひとつだけやったり。


毎日安定した演奏をするためには、毎日同じ目的を持った同じ内容のウォームアップをおすすめしていて、レッスンで具体的な方法や考えてについて解説することが多いです。


また、ウォームアップをきちんと考えて実践している方に多いのが「極力体に負担をかけずに音が出せるようにする」と考えているパターンなのですが、実はこれあまり良くないウォームアップになっている可能性があります。

音を出すために必要な体のいくつかの部分と、それらの要素を使う分量バランスが大切です。言い換えれば、使うところはしっかり使わないと音は出ないし、コントロールも効きません。この時に、少しずつ本当に正しい奏法を継続できていれば問題ないのですが、試行錯誤して違う要素を連れてきてしまうと、おかしなバランスや複雑な条件で音が発生してしまうため、ウォームアップでかえってややこしくしてしまう場合があるのです。


楽器を演奏する際はできるだけシンプルに、本当に必要な部分に着目していくことを目指し、ウォームアップをすることをオススメします。


現在隔週土曜日の朝に更新しております「ラッパの吹き方:Re」の過去記事をこのブログで紹介しています。今回ご紹介するのがウォームアップのお話しでしたので、自分なりの考えを書いてみました。

記事のほうもぜひご覧ください。


荻原明(おぎわらあきら)

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