なんだか流行ってますね、セクハラ。
去年の #me too 以来、いろんなところで話題に出て、ついに政治家周辺で問題になっちゃって。
今って、「◯◯ハラスメント」の ” ◯◯ ”にふさわしい言葉を入れた者勝ちみたいな風潮になってきて、あんまり好きじゃないです。
確かに、極端な嫌がらせはダメですし、それを面白がっていたり悪意を持ってやっているのだったらきちんと注意を受けるべきだと思うのですが、人間が「イヤだな」と思うレベルって、内容によっても度合も、誰に言われる(される)のかによっても全部違いますよね。
だから明確なガイドラインは作れない。
言った者勝ちになる。
だから好きじゃない。
音楽のレッスンも危ういものがあります。
例えば「腹筋を使う」という話題になったとき、先生のお腹に手を当てさせて確認したり、生徒のお腹を触ってああだこうだと言ってみたり。
ちょっと前までそんなのが普通でした。でも今やったら、それがイヤだなと思えばセクハラだし、イヤだなと思っていても先生が厳しくて言えなかったらパワハラだし。
他の指導者さんはまったく存じませんが、生徒さんの体に触れるレッスンというのは今どのくらい行われているのでしょうか。
僕は一切触れません。
でも何の支障もないです。だって、何かを実現するためのからだの使い方って人によって違うし、しかも筋肉なんて目に見えないものだから体内で収縮したものが皮膚の上からどうなっているかなんて触れてわかるはずがありません。
自分の腹筋がどうだとか触らせてしまうと、それが正しいとか基準とか目指すものになってしまい、逆効果になると思います。
結局その点は「この筋肉はこうはたらく」という知識や「自分はこんな感じがしている(あなたがどう感じるかわからないけど)」と主観でとどめたほうがよくて、だから体の接触は必要ないと思います。
あと、僕はオギワラであってオギハラではありません。
荻原明(おぎワラあきら)
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