トランペットの有名なメーカー「V.Bach(ヴィンセント・バック)」。
僕も音大生の頃から最近まで20年近くBachユーザーでしたし(C管はシャーゲル製と使い分けているので現役)、これまでに選定でもたくさん試奏してきました。
でもそのほとんどが最も一般的な180シリーズというもの。そして、上位機種のアルティザンや100周年モデルなど。
個体差がいろいろあるけど、やっぱりBachって良いものは良い。選定していて自分で欲しくなった楽器もいくつもあります。
楽器だけでなく世の中全般そうですが、値段ってどんどん上がるじゃないですか。Bachだって昔は20万円代前半で180シリーズが買えた記憶がありますし、僕が中学のときに吹奏楽部に入って一番最初に買ってもらったヤマハも、8万円くらいでした(一番安いヤマハが3万くらいだった記憶。曖昧。)
そんな話を先日楽器屋さんで話していたときにふと教えてもらったBachの下位機種の存在。
「ヴィンセント」って楽器、ご存知ですか?
もっと下位のTRシリーズってのはだいぶ昔から知っていたのですが、誰に聞いても「...フッ」と意味深なニヤリ顔をするので察して一度も吹いたことがありませんが、このヴィンセントはなかなか良いらしいのです。
そしてその楽器を試奏できるタイミングがありました。
ほとんど180じゃんこれ。見た目からは3番管にウォーターキイが付いているくらい?あんまり楽器についてマニアックなことがわからないのですが、とにかく吹いてみた感じでは、図太く鳴る楽器といった感じ。
うーん、なんて言うんだろう。
180シリーズって、大都会ニューヨーク的な「Bachだねえ」サウンド...音のまとまりや艶やかさといった特徴があるじゃないですか(主観)。
一方ヴィンセントは、大自然に囲まれて農園でポテト栽培に精を出してるアイダホトランペットな感じ(主観)
「んだばオラ、ラッパも吹けんだっぺよ!(ドヤァ)」(超主観)
(写真はイメージです)
ポテトじゃないしこれ。
いや、褒めてるんですよ。なんかね、おおらかで良いんですよ。
だから吹奏楽部で使うにはとっても合っている感じ。
ってことで、20万前後で楽器をお探しの方、ぜひ一度試奏してみてください。
それにしても、「BachのVincent」ってさ、
藤原鎌足(ふじわらのかまたり)とか源頼朝(みなもとのよりとも)みたいだね。
荻原明(おぎわらのあきら)
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