喫煙者は非喫煙者に比べて絶対に効率が悪い

少し前にSNSで賑わっていたこのタバコに関する記事、ぜひ読んでいただきたいです。

たばこ休憩している人が叩かれるのは、仕事の効率が悪く周りに迷惑かけていることが実際にたくさんの場所で起こっているからでしょう。この記事はアンケートや統計がなく、持論を展開しているに過ぎないので、そういった意味で説得力にかけると思うのです。

この記事の中で著者は、


『一見たばこ休憩が多いように見えても、たとえば、55分間驚異的に集中して、5分間たばこを吸って気分転換し、また55分仕事をするというのが本人にとって最適のリズムで、会社が求める以上の成果を出してくれているならば何の問題もないはずです。


このように、たばこ休憩自体は、必ずしも法的な意味で「休憩」とは言えないことと、たばこ休憩の多さとその人のアウトプットの質が比例するわけでもありません。』


それができていないから問題視されていることをまるでわかってない。


というのも僕は6年くらい前まで喫煙者でした。当時は考えをまとめるためとか、より集中するためとか、タバコを吸う口実をあれこれ並べていましたが、タバコを吸わなくなった今のほうがよほど頭の中の整理整頓ができるようになったし、集中力の持続も均一な状態を維持できる時間も比較にならないほど長いです。タバコを吸うと集中力が上がるなんて完全なる幻想で、体内のタバコ成分が切れてくると、集中力が異常に低下してくるのです。そうなると「次の空き時間になったらタバコを吸いにいくぞ」とかそんなことばかり考えていて、その間全然集注できない。そのマイナスになった状態をプラマイゼロに戻すためにタバコを吸っていただけであり、吸うことでプラスになってはいなかったのです。


それだけでなく、喫煙できる場所などもどんどん限られてきていますから、そのタイミングを逃してなるものかと、時間の使い方をタバコ中心で考えるようになってしまうのです。例えば、初めて訪れる目的地に着いて最初にすることは喫煙所がどこにあるかを探すこと。もうこれだけで時間のロス。そして見つけたら一本吸う。そのために必要な他の何かの時間を犠牲にしたりする。

そして、その現場にいる間は、事あるごとに喫煙所まで何度も足を運ぶ。どれだけ遠くても。


どうしても吸いたいから、時間をかけてでも行き来して、他の人に「どこいってたの?」と聞かれることもしばしば。その間に物事が進行していたという経験も何度もしました。

自由に吸いにいける時間があればまだマシで、それが物理的にできなかったときは自分にとって最悪です。「休憩5分」と言われ、喫煙所が行って帰ってきて吸って絶対5分では足りなければ諦めざるを得ない。その休憩後はもう集中できない。イライラする。クオリティは絶対下がる。タバコタバコタバコ。


こんな感じで常にタバコ中心で物事を考えていたことがとても多かったのです。


もうひとつ、これは自覚があってもどうにもできなかったニオイ。電車の隣の人とか迷惑かけていただろうな、と今更ながら申し訳なく思ってしまいます。あのニオイは吸ってない人にとってはかすかでもすぐわかる。そして異臭にしか感じられない。これもタバコを辞めて初めてわかったこと。

今住んでいるマンションのお隣さんは喫煙者のようで、夜だいたい同じ時間に帰宅して、多分キッチンの換気扇の下でタバコを吸っています。別に覗いたわけではなく、マンションの排気口がベランダにあって、気候の良い季節は窓を開け放しているのですが、いつも同じ時間になるとその排気が我が家に入ってきてタバコのニオイに汚染されてしまうのです。慌てて扉を閉める。せっかく気持ち良い風が入ってきていたのに。こんなだから夜洗濯物を干すのもはばかられるわけで、ニオイってのは本当に吸わない者にとっては異臭でしかないのです。


ええと、まだまだ書けますが喫煙者と非喫煙者が同じレベルですべてのことをこなすことは不可能だとわかってもらえたことでしょう。絶対どこかで何かを犠牲にしているのが喫煙者なのです。

僕はそれを身をもって体験していたので、とてもよくわかります。




荻原明(おぎわらあきら)

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