ドラゴンクエスト ユアストーリー

映画「ドラゴンクエスト ユアストーリー」観てきました!


ネタバレするので内容については触れませんが、監督である山崎貴氏の前の作品「スタンドバイミー ドラえもん」で二次元のドラえもんの世界を違和感なく3DCGにした方なので、すんなりとこの世界観に入ることができました。


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子どもに人気のある娯楽というのは、大人はいつの時代にも批判的な目で見るものです。


それこそドラえもんのコミックを読んでいると「マンガを読むとバカになる(だから読んではいけない)」と大人が言っていたんだな、と思わせるシーンが度々出てきます。ドリフターズの「8時だヨ全員集合!」の番組も「クレヨンしんちゃん」も見てはいけないもの、として大人が批判したことがありました。そして僕が子どもの頃に爆発的人気で社会現象になったファミコンも当然、大人の否定的な目から逃れることはできませんでした。


ファミコンばかりやると頭が悪くなる。だからやってはいけない。画面をずっと見ていると目が悪くなる(この批判に関しては、テレビ世代の大人に言われても説得力ゼロだとずっと思っていました)とか、そりゃもう世間は否定ばかり。

それから30年以上が経ち、当時の子どもが大人になって、ゲームは家でやるものからスマートフォンで時間つぶしに手軽にできるものへと発展しました。

気がつけばファミコン世代の我々だけでなくもっと上の年齢の方も(当時ゲームの存在を否定していた世代!)、もちろん今の子どもたちもみんな何かしらゲームに触れるようになりました。


ゲームを否定的に捉えている世代という壁はすでになくなり、思想的に反対している人が少数いる程度になりました。少なくとも僕はここ最近ひとりもゲームを批判的に捉えている人に出会っていません。


そうした時代の流れが、実は今回のドラクエ映画の根底にあるテーマと少々食い違いが起きているような違和感を覚え、なんとなく地に足がつかない心持ちになってしまったのは否めません。少数的意見だし、僕はそう思っていなかったからこの映画のテーマ性に大きく頷けなかった、という感覚です。


でも、まあそれはそれとして、純粋にドラクエの世界観はとても良かったし、楽しめました。欲を言えば、ドラクエは長い時間をかけてプレイする醍醐味があるので、映画という限られた時間で完結させるのはとても難しく、端折ってしまわざるを得ない部分が多いので(それも今回のストーリー設定と上手にリンクさせてはいましたが)、テレビアニメのように12話くらいまで作って欲しいな、と感じました。


あああああ〜時間があれば、ドラクエやりたいなあ。実はドラクエ11、全然やってないんですよね...。最初の町に1年も住んでます。




荻原明(おぎわらあきら)

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