「練習は短時間で効率的に」レッスンでもブログでもよく言っています。
目的を明確にして、それを達成するために何をすべきか、逆算するなどプランを立てて実行する。そうした意味を持たせて「短時間」と言っています。
レッスンにいらっしゃる方のほとんどは趣味で演奏されている方です。忙しくお仕事をされながらトランペットを楽しまれていますから、できるだけ短時間で効率よく結果に導けるためのレッスンを心がけています。
では長時間の練習は絶対に良くないのか、と言えばそうとは限りません。
トランペットや音楽に関われる時間を長く確保できるのは大変に幸せなことです。例えば音大生の頃は、もう朝から晩まで音楽のことしかしていませんでした。でも、ダラダラしてしまったり、遊ぶ時間が長くなってしまったり、集中力が切れてしまうことも多かったのですが、それは計画性がなかったことが原因です。20年前の僕に教えてあげたい。
もしも1日中音楽のことだけやって良いのだとしたら、どんなことができるでしょうか。
・トランペットを吹く
ウォームアップ
教則本の練習(次のレッスンの課題含む)
授業で演奏する譜読みや研究
オケスタ(オーケストラスタディ)
ソロ曲のレパートリーを増やす
二重奏や室内楽、ピアノと合わせる
レッスン
・他の練習
ピアノ
歌
他の楽器
・その他の音楽に関すること
音楽を聴く、見る、コンサートに行く(自分の知識カタログを増やす)
音楽理論の学習(楽典や和声など)
スコアリーディング
編曲
楽器のメンテナンス
楽器屋さんに行く
読書(情報収集)
・リラックス
練習の合間の小休憩、大休憩
食事
友人と話す、遊ぶ
仮眠
これを1日で全部やるのは無理だと思いますが、でもそれに近いことは音大生の時いつもやっていました。
昨年の秋ごろ、音大生の頃の生活を思い出し、ちょっとやってみたくなって3日間予定を一切入れず、音楽教室の部屋を借りて引きこもり、音楽に関するやりたいことだけを朝から晩までし続けるというアホなことしたのですが(でもそれ結局仕事と直結してるのだけれど)、体力は確かに消耗しましたが、心はかなり満たされました。
こんな時間なかなか取れませんが、もし可能だったらぜひやってみて欲しいと思います。トランペットだけ吹き続けていたらバテて終わっちゃいますが、いろいろなことをしていればあっという間に1日が過ぎてしまうと思います。
僕はこういうのがストレス解消になります。変ですかね?
荻原明(おぎわらあきら)
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