空気感の違い

オンラインレッスンを筆頭に、様々な仕事の場面でインターネットを使っていく傾向になるのはとても興味深い反面、今までと同じことをしているはずなのに、勝手が全然違くなり、思うようにこなせないジレンマを感じる今日この頃。


オンラインレッスンでは、対面で行うレッスンと同じ1時間でもできる分量が圧倒的に少ないことがわかりました。その分丁寧にひとつひとつのお話を確認ができるので、悪くはないとも思うのですが、なぜこんなに効率面で違うのかな、と考えてみたとき、最も違うのが「空気感」だと感じました。


人間て、その空間の雰囲気を無意識に作り出していますよね。それが個人レッスンでもやはりそうで、言葉がなくてもなんとなく空気感が生まれる。その空気感や空間の流れに乗っかってしまえば、事がスムーズに進むようになるのですが、ネット上ではそれができない。もしかしたら慣れていないから感じ取れないのかもしれませんが、例えばZoomでは誰かが声を出してしまうと、喋っている人の声が消えてしまう現象が起こるため、基本的にはミュートをして声だけでなく生活音などが入らないように心がけます。そうなると相槌が打てないのでどうしても反応が薄い空間ができあがってしまう。


そうした空間で発信する場合、どうしても通常よりも心のアクセルを深く踏み込む必要が出てきますので、HPの消耗が激しくなります。慣れかもしれませんが。


しかし、人間はやっぱり直接面と向かって接する時間がどうしても必要なんだな、と実感します。


道を歩いていれば人間にはたくさん出会いますが、そうではなくて知り合いとかお仕事の方などに最近直接会ってなくて寂しいなと感じるばかりです。




荻原明(おぎわらあきら)

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