アンサンブル楽譜所有リスト

レッスンでの需要があるので結果的に二重奏楽譜が増えました。


3月から「トランペット”フレキシブル”アンサンブル」を始めるにあたって、現在所有している楽譜リストを教室のホームページ内に作ったのですが、一冊の曲集になっているものを全部挙げてみると想像以上に曲数が多くなることがわかりました。

このリストを作成するにあたって難易度を設定することになったわけですが、難易度というのは難しいものですね。基準をどこに置くかでだいぶ変わってきます。例えば音域が高いことが本当に難易度の高低になるのか、という疑問点。しかしこれはオクターブ下げればなんとかなるとも考えられ、確かに多少の音のぶつかりが発生するわけですが、単純に個々がアンサンブルを体験するという観点からならそこまで問題ないと思っています。

速いパッセージが出てくる作品は確かに初見では難しいと思うので、それは難易度に反映させていますが僕はそれ以上に、編曲の仕方に難易度の設定が反映されるべきと考えました。


トランペットは数分間演奏し続ける(口からマウスピースが離せない)ことが非常に大変な楽器です。

二重奏は通常のレッスンでも多用しているため、所有楽譜のほぼすべては演奏したことがあるのですが、編曲によっては最初から最後までまったく口を離すことができないものも少なくありません。音域は関係なくて、たった3分程度であってもトランペットにとっては結構な試錬だったりするわけです(1小節でも口が離せるだけでこれは解消されます)。


そういった事情を知っているか知らないか、編曲する人の知識が楽譜を見ているとすぐわかります。

これは、ソロの作品にも言えることで、楽譜屋さんに置いてあるポップス系のソロ曲集などを見てみると、最初から最後まで休みなく五線の上あたりでメロディをずーーーっと吹きっぱなす楽譜が非常に多いです。しかもこれが伴奏CD付きだったりするので、カットするとか休んでピアノにメロディをサポートしてもらうなどの変えようがありません。

確かに楽器学の本などに書かれている「トランペットの演奏可能音域」内で楽譜は書かれているのですが、五線の上あたりを口を離せず吹きっぱなしにさせる行為が奏者にとっていかに大変で難しいことなのかを理解しないまま楽譜を書いているのがすぐわかり、楽器を初めて数年の中高生や趣味でトランペットを演奏されている方の中に、そんな無茶な楽譜を一生懸命練習して、「トランペットってこんなに辛くて難しいんだ」と落胆させてしまうようでは問題だな、と思っています。


話がそれてしまいましたが、もちろんきちんと編曲されている楽譜のほうが圧倒的に多いので(天野正道先生の編曲も多数ありますが、素晴らしいです)そうした作品を積極的に取り上げていくつもりです。


ぜひアンサンブルにご参加いただければと思います。

今後も所有楽譜は増やしていくつもりです。


ということでトランペット”フレキシブル”アンサンブルの詳細はこちら。

荻原明(おぎわらあきら)




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