金管五重奏体験

毎週水曜日は吹奏楽アカデミーの授業「管打アンサンブル」があります。

要は室内楽の授業です。

ただ、この授業2年生からなので、1年生しかトランペットがいない現状ではできることが大変限られています。そこで、1年生のトランペットに声をかけてお手伝いで参加してもらっています。

前回までは8重奏や10重奏をやりましたので、今回は5重奏。


少なくとも自分たちの世代としては金管5重奏の超定番である「戦いの組曲(カンツォン・ベルガマスク)」「空想・おもちゃ・夢(ファーナビー作曲/舞曲集)」「吟遊詩人の歌」「ロンド/ムーレー作曲」に初見チャレンジしてもらいました。


時代が変われば演奏される作品の傾向も変わっていって当然だとは思いますが、やはり金管アンサンブルでしかできない、昔から演奏され続けてきたスタンダードな作品、例えばフィリップジョーンズのレパートリーや、ガブリエリなどのバロック、バロック以前の作品に触れる機会を持つべきだと思います。


シンプルなハーモニーを響かせ、フレージングの基本やニュアンス、時代ごとの表現を学ぶことはいつの時代でも金管奏者に必要なことだと思います。これは流行りとかアンコンの傾向とかそういった話以前のことなので、時間のない現代の部活動事情もわかるのですが、少しでも触れてみて欲しいと感じます。絶対上達します。


ちなみにこの写真の部屋は東京音大の池袋キャンパスにあるBスタジオという場所です。コンサートホールとしてではなく、練習場という位置付けですが、パイプオルガンが立派で絵になります。



荻原明(おぎわらあきら)



0コメント

  • 1000 / 1000