高校野球、盛り上がりましたね。あまりしっかり観ているわけではありませんが、家で仕事をしているとテレビから聴こえてくる吹奏楽の応援が耳に届いていました。
そこで感じました。やはりか!
細かい音がほとんど聴こえないのです。
このブログに書くことでもないのですが、よくレッスンで客席との演奏結果のギャップについて話すことがあります。簡単にいえば、自分ではちゃんと楽譜の通り演奏しているつもりでも、客席だと少し違ったように聴こえてしまう現象のことで、
・短い音は長い音より聴こえない
・低い音は高い音より聴こえない
という法則があります。音は空気振動なのでこの結果になるのは仕方のないことですが、だからと言って仕方がないで片付けるわけにはいきません。
そこで、演奏者は楽譜に書いてあるリズムをきちんと客席まで届けるために
・短い音は長い音よりもしっかりと演奏する
・低い音、下がっていくメロディが弱くならないように工夫する
ように演奏するわけです。
ですから、自分自身の頭の中にある伝えたいメロディと、実際に演奏している演奏の形は必ずしも一致しない、ということをレッスンでよく実践しているのです。
甲子園から聴こえてくる応援のメロディが、長い音と高い音がとてもよく聴こえてきて、細かい音が埋もれているなあと、とても感じたのでテレビの音を聴きながらこの記事を書いてみました。
荻原明(おぎわらあきら)
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