音大生の頃、大学には定期的に外部からプレイヤーを招聘して行う公開レッスンというものがありました。
僕が記憶している限りでも、トランペットではハンスペーターシュー氏(ウィーンフィル)、アレン・ヴィズッティ氏、ハンス・ガンシュ氏(アート・オブ・ブラス・ウィーンとして)、アンソニー・プローグ氏など、そうそうたる方がいらっしゃいました。
公開レッスンというのは、人前で行う個人レッスンです。普通、個人レッスンはプライベートな空間で行われますから、どんなことを言われた結果、生徒さんがどう変化したかなどはまったくわからないのですが、それを公開処刑...いや、公の前で行われることによって、講師の考えていることや実践方法、アドバイス、参考演奏によって変化する生徒さんの演奏をリアルタイムで知ることができます。
コンサートを間近で聴くことも大変勉強になりますが、より具体的なレッスンという形式は聴講するだけでも参考になることがとても多いのです。
僕は長年音楽教室を中心に個人レッスンを行っていて、定期的にレッスンを行う定期会員の方だけでなく、期間限定で受講できる吹奏楽クラスや、特別レッスンなども含めると、これまでに150人くらいの方のレッスンをしたのではないか、と思います(人数は定かではない)。
そこで感じたのが、レッスンを受けることには興味があるけれど、そこまでのレベルじゃない、と自身の中で完結させてしまっている方、レッスンを申し込むことにとてもとても勇気が必要で、実際レッスンを受けるまでとても緊張した、という方が結構いらっしゃいます。
多分ですが、レッスンが始まってしまえばそんなに緊張する要素はないと思うのですが(僕は怒ったり厳しい口調で諭すことはしませんので)、でもどんなレッスンをするのか、荻原が何者なのか知らないのですから、いろいろ考えてしまうのは当然ですよね。
じゃあ、レッスンを受けずにレッスン体験できる、そんな空間を作れないかな、と思ったときに、公開レッスンを思い出したんです。
公開レッスンだったら、その様子もわかり、トランペットの演奏に関する知識も得られ、何より緊張しない。ちょうどいい。
ということで来年1月12日(土)の18:00-20:00で公開レッスンを開催いたします!
公開レッスンなので、レッスンを受ける方が必要になります。そこで、先に受講生の方2名を募集しております。
今回のテーマは「アーバン金管教本を使いこなす」です。
アーバン金管教本は「持っているけど内容が膨大すぎてどこから手をつけていいかわからない」とか「パッとページを開いたら真っ黒(音符が細かすぎて)萎えた」とか、いろいろ聞きますが、使い方を理解して、それぞれをどのように解釈し、目的を持つかがわかれば非常に便利な教本です。
そんな話をこの公開レッスンで行いたいと思っております。
レッスン受けてみたい!という方はぜひご応募ください!
また一ヶ月後に、聴講希望の方を募集しますので、そのときこのブログでもまた詳しく解説したいと思います。
それでは。
荻原明(おぎわらあきら)
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