僕自身は出会ったことはありませんが、コンサートに行かせない部活動の指導者がいるそうですね。本当に?
コンサートに行かずして、作品を完成させることや楽器の音色、楽曲の解釈や会場の雰囲気、ステージマナーなど、演奏者にとって必要なことをどうやって学べと言うのでしょうか。
考えられることがいくつかあります。
ひとつは、練習することだけが上達に繋がると思っている可能性。いわゆる「1日吹かないと3日遅れる」と本気で思っている人。どうでもいいですけど、部活動についての考え方が変わってきて、休みの日を増やそうとしていますが、どんな心境なんでしょうね。イライラして猛抗議しているのでしょうか。下手になるとか言ったり。
もうひとつは、自分よりも上のものを持っている音楽家の演奏聴いて、自分に対するリスペクトが失われてしまうのでは、と危惧している可能性。支配欲が強いとこうなってしまうかもしれません。一国一城の主。もはや宗教家。
いずれも理由にはなりません。プロのコンサートもアマチュアのコンサートも会場で生の演奏を聴くことはたくさんのことを学べる大変貴重な機会です。興味があるコンサートにはぜひどんどん足を運んでもらいたいと思います。
荻原明(おぎわらあきら)
0コメント