(出典:https://matome.naver.jp/odai/2144041773424489301/2144042532233003303)
スウェアリンジェン、という作曲家を今の若い方はどれくらいご存知なのでしょうか。
ある一定の世代(現在40代±10歳くらい?)の吹奏楽経験者は一度は演奏したことが必ずある作曲家ですよね。
作曲家の高橋宏樹氏がTwitterでこう書かれていたのでいろいろと思い出しました。
スウェさんの作品集、ファンとしては買わずにはいられないわけでして…。改めて聴き返してみるとこれまで作って来た曲はやはりスウェさんの影響を大きく受けているのだなと再認識いたしました。ちなみに親しみと尊敬の念を込めてスウェさんと呼んでいますが、これが初めてです。笑 pic.twitter.com/fAdMBLgGQw
— 高橋宏樹 (@Hiroki_San79) June 12, 2019
ドラマチックでメロディックでリズミカル。非常に明確なこの作風は吹奏楽のひとつのスタイルを確立されたと思います。
僕が中学生だった30年ほど前はまさにスウェアリンジェンブームでした。夏の吹奏楽コンクール地区大会中学校B部門、まるで課題曲かのようにほぼ全ての団体がスウェアリンジェン。マジで。作品の長さもコンクールにちょうど良いんですよね。
もれなく僕も中2のときのコンクール曲はスウェアリンジェンでした。
ただ、個人的には「縁のない作曲家」なんです。
スウェアリンジェンの魅力のひとつにソロが多いことが挙げられます。教育的配慮なのだと思いますが、2小節とか8小節とか、とても短いメロディが様々な楽器に出てきます。僕はこれがどうしても吹きたかった。中学生だった自分はこれを誰よりもかっこよく吹けると根拠のない自信を持っていました(いるよねー)。
しかし当時の中学校吹奏楽部は完全年功序列制。3年生1st、2年生2nd、1年生3rd。もうこれで決定。コンクールでスウェアリンジェンを演奏したのは僕が中2の時でしたのでソロが吹けませんでした。
当時の先輩には申し訳ないのですが、根拠のないプライドを振りかざしていた当時の僕は「オレノホウガモットウマクフケルノニ」と心の中で唱えながら横でじっとソロを聞いていました(いるよねー)。
高校に入ってからもスウェアリンジェンを演奏する機会はやはり何度もあったのですが、なぜだか僕は1stを演奏することがなくて、ソロを人前で一度も演奏したことがないのです。
縁がない。
鬱憤ばらしのためではありませんが、東京音大の吹奏楽アカデミーでも昔流行ったスウェアリンジェンを演奏してみたいな、という思いがフツフツを湧き上がってきました。でもきっとその時がきてもやっぱりソロは吹けないのかもしれない...。
荻原明(おぎわらあきら)
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