電子書籍NGの理由が見当たらない

先日、ネット上で青少年読書感想文コンクールなるものが話題になりました。電子書籍では読書感想文コンクールに応募できない、という要項が盛り込まれているようです。


詳しくはこちらのサイトをご覧いただければと思います。

このサイトから、電子書籍NGの理由の部分を引用させてもらいますと、このように書かれています。

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作品内容の変更により、応募者と同じバージョンを読むのが難しくなったり、更新履歴が明記されていないなどの原因から、そもそも内容変更があったのかどうか自体が確認できなかったりといったトラブルが発生する可能性も。電子書籍、ネット上の作品をすべて禁止するのには、こういった事態を回避して、読書感想文の審査ができる環境を守る意味合いがある

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全然合理的でない理由。昔から家にあった本とか、図書館で借りた本とか、そういうのはNGではないのだから、理由にならないでしょう。

そもそも、研究レポートを提出するわけではないので、本文を照らし合わせた検証などする必要もない。結局は「よくわかないものを調べるのが面倒臭いから今まで通りで新しいものは受け入れません」という、いかにも昭和脳でお役所っぽい発想でしかないわけです。


自分が若かった頃になかった文化や流行などを「知らないから」という理由で排除するまさに老害。



この記事を読んで久しぶりに「読書感想文」というワードを耳にしましたが、僕が中学生の時、やはり夏休みの宿題にあって、どれにしようか本屋さんで探していたら、ジブリの「ラピュタ」の小説版を発見し、それを題材にしました。だって映画で散々見たし。

あ、でもちゃんとスウィフトの「ガリバー旅行記」とかいろんな歴史的なことを調べ、そのことに言及し、本編にはほとんど一切触れない感想文を書いたので、それは感想文ではなかったのかなと今更ながら思ったりしています。

ちなみにその前の年は「魔女の宅急便」のオリジナルの本を読みました。理由は同じ。



荻原明(おぎわらあきら)





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