ウナ・オベルテューラ・エスパニョーラ・ファルサ「エル・ハルディン・デ・ロス・レクエルドス」

唱えると飛行石が光りだしてロボット兵が要塞を破壊したりとか、そういうんじゃありません。作曲家、天野正道先生のトランペットソロと吹奏楽のための作品です。

先日、妻のお母さんにお誘いいただいて、東京交響楽団の定期公演に行ってきました(お母さんは定期会員さんなのです)。今回はスペインプログラムで、その中の1曲が、今回のブログタイトル、ウナ・オベルテューラ・エスパニョーラ・ファルサ「エル・ハルディン・デ・ロス・レクエルドス」。ウナ・オベルテューラ・エスパニョーラ・ファルサ「エル・ハルディン・デ・ロス・レクエルドス」。ウナ・オベルテューラ・エスパニョーラ・ファルサ「エル・ハルディン・デ・ロス・レクエルドス」。


...ソリストはエリック・ミヤシロ氏!

今回の公演のために管弦楽版に書き直されたそうです。


吹奏楽初演は2002年で、JR東日本東北吹奏楽団のトランペット奏者の方からの委嘱だそうで、かなりのハイノートヒッターだそうですが、今回のエリックさんの演奏を聴く限り相当すごい人なのだろうと推測されます。しかも吹奏楽コンクールで演奏したようですが、え、こんなコンチェルトっぽいものを?今度天野先生に大学でお会いしたらお聞きしてみたいと思います。

それにしてもエリックさんのサウンドは本当に清々しい。最前列に座っていたお客さんに演奏が始まる直前に「うるさいですよ、ごめんなさいね」と言って場の雰囲気を和ませてくれていましたが、カツーンと抜けてくるけれど全然うるさくなんてありません。

この作品ではトランペット、ピッコロトランペット、フリューゲルホルンの3本を使っていましたが、フリューゲルで歌い上げるときの色っぽさもさすがです。


今回のプログラムは、他にもリムスキー=コルサコフのスペイン奇想曲やファリャの「三角帽子」第二組曲といった大変聴きやすい作品ばかりで、さらに贅沢なことにロドリーゴのアランフェス協奏曲もあったので、ギターの音まで堪能できる贅沢なコンサートでした。


ウナ・オベルテューラ・エスパニョーラ・ファルサ「エル・ハルディン・デ・ロス・レクエルドス」、吹奏楽版でも生で聴いてみたいです。天野先生、ぜひ再演をお願いします!




荻原明(おぎわらあきら)

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