最近話題になっているこの映像、オーケストラ奏者の空気がどの程度飛散しているのかという実験。
レッスンでもよく言うのですが、トランペットは体内の空気圧抵抗とのバランスで音が出るので「吹く」のではなく「溜める」ほうが日本語としては正しいと考えています。
ですので、「音を遠くに飛ばす」という比喩を間に受けて奏者が体を「遠くに飛ばすように空気を使う」と逆効果になってしまいます。
今回それが視覚的に立証されているのがとても興味深かったです。
いろいろな意見があって当然ですが、批判を恐れずに言うのであれば、ウイスルは消滅することはまずないわけで、だったら共存していくしかないと思うのです。感染を恐れて非生産的な状態を続けて緩く死んでいくのが本当に正しいことなのか疑問です。
ただ、もちろん未知なことも多い新しい病気ですから、もう少し解明されてワクチンができて、ということは期待しますし、そうなるまでは無茶なことをしてはならないとも思います。
トランペットから音を出すのも、ウイスルと共存するのも、結局は何事もバランスが大事だと思います。
荻原明(おぎわらあきら)
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