ガイドがいても進むのは自分の努力

「えとみほ」氏がTwitterで書かれていたこの言葉に大変共感しました。

音楽に関しても「1週間完全マスター!」といった奇抜なタイトルで、まるで1週間あればなんでもできるようになると勘違いさせる本やインターネットの怪しいサイトに度々遭遇します。


もちろん、音楽にも効率的な練習方法があると思います。ただそれは、わざわざ入り込まなくても良いような迷宮に迷い込まないよう、本当に正しいことや正しい考え方を理解して、効率よく練習を重ねていけるための方法であり、ゲームのように突然のレベルアップが起きたり、ワープをして別人になるなどの「秘伝の書」が存在するわけではありません。


レッスンや(正しい内容の)教則本は「この道を進むと正しい方向へ最短の距離で進めますよ」とガイドをしてくれる存在ではありますが、その道を進むかどうかは本人にかかっています。しかも最短距離だからと行って、誰もが簡単にヒョイヒョイ進めるとは言い切れません。


「きっかけを手に入れたことによってモチベーションが上がり、練習することが楽しくなって結果的に上達した」という展開は考えられますが、それも含めて完全に自分の努力の賜物であってレッスンを受けただけで上手になって生まれ変わった、なんてことは絶対にありません。


努力は絶対必要だし、その努力する時間がとても短い場合もあれば長くなる場合もあります。努力する時間が楽しい場合もあるし、苦痛に感じる場合もあります。これは個人差がありますし、同じ人間でも内容によってそれぞれ違ってくることも当然あるわけです。


まずは正しい道のりと結果を知ること。そして自分のペースで歩み続けること。これが大切だと思います。




荻原明(おぎわらあきら)

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