オンラインレッスンの成果

東京から少し遠いところからのお申し込みで、期間限定の100%オンラインレッスンというスタイルでレッスンをしている方がいらっしゃいます(講師をしているプレスト音楽教室にはトライアルコースという期間限定コースがあります)。


彼は小学生で、学校でトランペットを担当することになったけれどなかなか思うように音が出せず、他の仲間と一緒に演奏に参加したいと申し込んでくださったとのことでした。


というのが10月の上旬の話。そこから1ヶ月に30分レッスンを2,3回のペースで行っていました。


確かに、最初は音を出すのも大変そうで、どうしても体が頑張ってしまう。楽器に勢いよく吹き込もうとしている姿が画面の向こうには見えたので、まずは音がなぜ出るのか、それを実現するためには何をすれば良いのか(逆に、演奏に必要ないことは何か)を少しずつお話して実践してもらいました。

オンラインレッスンをしていると最も感じることは、人間って「空気を読む」というのをいつも敏感に持っているんだな、という点。画面越しだとそうしたちょっとした空気感がわからないので、伝わっているかどうかの実感が掴みにくいのです。


しかし彼はとても理解が深く、伝えたことは実際の演奏となって現れていたり、すぐにできなくてもそれを実践してくれているのが画面越しにわかるので、安心でした。


そうして12月の末には、たった3ヶ月弱の期間で1オクターブ半の音域でリップスラーもタンギングもできるようになり、最初の頃の体を勢いよく使ってしまうクセもほとんどなくなり、簡単なメロディなら数分で楽譜に書いてある通り再現するところまででき、その成長に驚きました。

それならと思い、最後の最後のレッスンで、10年前に彼と同じ年齢だった生徒さんの発表会のために音域を優しくしたミュージカル曲のメドレーの楽譜を渡し、この曲をできるところまで演奏して楽しく終わろうと考えていたら、前日に楽譜を読み始めて、ミスひとつせずに通せてしまいまして、心から嬉しく思いました。


多分ですが楽器の練習によって最も短期間で演奏レベルがあがるのは小学生だと思います。僕は大人の方のレッスンが圧倒的に多いのでいまいちその理由が明確にはなっていないのですが、今回オンラインレッスンをした彼もやはり上達はとても早かった。

そして彼のおかげでオンラインのレッスンでもここまで成果が出る、伝えたいことは確実に伝わっているということを僕自身も体感でき、感謝しています。


彼がこれから先、トランペットを演奏するのか、どのような形で音楽と関わっていくかわかりませんが、このオンラインレッスンで得たものを様々なところで活用してもらえたらと思います。


というオンラインレッスン、随時受け付けております。機材も必要ありません。通信ができてカメラが付いているスマホ、タブレット、PCなどがあれば十分です。

そして音を出す環境がなくても、防音設備のないご自宅で練習ミュートを必要としない「超pp練習カリキュラム」も用意しております。どうぞお気軽にお申し込みください。




荻原明(おぎわらあきら)

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