東京音大吹奏楽アカデミーの実技試験がありました。
合奏では毎週のようにみんなの音を聴いていましたが、ソロはとても新鮮でした。
みんなよく頑張っていたと思います、お疲れ様でした。
20年以上前の自分が大学生の頃の記憶がなぜこんなにハッキリ覚えているのかわかりませんが、実技試験を受けていたときのこともよく覚えています。緊張したなあ。
自分が演奏しているときにはもう、吹くことで精一杯でしたが、この歳になって客観的に演奏を聴ける立場になり、演奏以外の部分で見ていることがあります。それが「ステージという空間を自分の世界にできているか」という点。演奏の完成度はもちろんですが、入退場、準備、チューニング、そして演奏中の「自分が演奏していない時」のすべてが「音楽」であり「演奏」として表現していると、聴く側もその世界に居続けられるために、こちらも音楽を楽しむことができます。
音楽の観点は人によって様々ですから、違うところを重視して評価される方もいらっしゃると思いますが、僕はこのような心がけや理解が非常に大切だな、と思っています。
東京音大でのお仕事は自分自身も非常に学びの多いことの連続です。ありがたいことです。
この実技試験で実質今年度はすべて終わりました。来年度はかなりの大所帯になりそうで楽しみです。
荻原明(おぎわらあきら)
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