東京音大吹奏楽アカデミー専攻のメイン授業、バンドディレクションでは吹奏楽指導者としてのスキルを手に入れるための様々な内容が展開されています。
今回は元陸上自衛隊中央音楽隊隊長で、日本スーザ協会会長でいらっしゃる武田晃先生にお忙しい中、二週に渡ってお越しいただき、マーチについて合奏をしながらたくさんのことを教えていただきました。
この授業、以前からずっと楽しみで、というのも正直なところマーチというのは昔から演奏機会が多いわりにいまいち掴みどころがないというか、どう演奏することが良いのかわからず吹いているところがありました(しかも吹きっぱなしでキツい印象が強い)。
今回はマーチの歴史から国別の解釈やオーケストレーションの違いなどを教えていただき、演奏中の視点が見えてきました。
マーチのお話を主軸として講義をしていただきましたが、お話されていた内容の多くはどんな音楽であっても演奏する上で大切な、最も基礎的で最も重要なものでした。日本人の重たくなりがちなテンポ感の理由と、欧米人の歩き方や拍の撮り方などは自分自身の演奏やレッスンでも大変参考になる貴重なお話でした。
また、先ほどマーチがキツいと書きましたが、実際コルネットやトランペットがどのようにして演奏し続けられているのかについても武田先生から教えていただきました。
いつもの同じことを言っていますが、バンドディレクションも合奏授業も、自分自身が学ぶことがとても多くて良い経験をさせていただいております。
武田先生、ありがとうございました!
荻原明(おぎわらあきら)
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