東京音大吹奏楽アカデミーでは毎週水曜日の午前中は「管打アンサンブル」という2年生からの授業があります。
名前の通り室内楽の授業ではありますが、吹奏楽アカデミーですからそれぞれの楽器による同属アンサンブルや木管5重奏や金管5重奏などのスタンダードな室内楽編成、そしてそれらのおさえておきたい作品について学ぶなど、ただ演奏するだけの授業ではありません。
秋学期(後期)がやっと対面でできるようになり、最初の授業では様々な楽器同士で演奏が可能な「フレキシブル編成」について実践的に学びました。
次号のバンドジャーナル付録になっている吹奏楽アカデミーの中橋愛生先生編曲によるクリスマス作品を楽譜も季節も先取りして使わせていただきました。
・この編成だったら良い音がしそう(スタンダードな編成)
・部員数の少ない中高吹奏楽部で起こりうる可能性がある編成とその対処方法
・どんな音がするか面白そうだから聴いてみたい
など、様々な視点で学生と教員が協力し合い、同じ曲を何度も演奏してみました。
非常にバランスが取りにくい編成もあれば、意外に違和感のない響きがする編成が見つかるなど、結構面白い授業でした。
また機会があればやってみたいです。
金管中心の編成に木管を、木管中心の編成に金管を足してみたり、実験的に色々な響きを確認しました。先生方も演奏に加わり奏者の立場からの意見も交換して編成に合う響きの作り方やバランスを研究しました。
— 東京音楽大学(TCM)吹奏楽アカデミー専攻 公式 (@tcm_BandAcademy) October 16, 2021
学校現場で予想される編成での難しさや解決法も理解が進み、深い勉強になりました。 pic.twitter.com/uJZuJQnFa3
荻原明(おぎわらあきら)
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