音楽の物価

物価というのは素材自体の価値や商品を作る技術などの経費、中間マージンなど様々な条件が重なって決まっていきます。

ただ、音楽という形のないものに対してはその金額設定が大変難しいところがあり、頭を悩ませる要因のひとつです。


僕の場合は、その行為やイベントが開催されたとして、その収入で生活をキープできる最低限の金額を設定基準として考えることが多いのですが、それはあくまでも個人的な金額であり、自分ひとりで誰にも協力を得ない場合に限ります。他の人や団体、企業など協力者がいれば、その方へ流れるお金が必要ですから当然金額は上がります。


ただ、こうも考えます。参加してくださる方(支払ってくださる方)はそうした事情など関係なく、実施される内容や行為への価値観と金額を照らし合わせて決定するわけで、当然高額になりすぎれば足が遠のくし、安すぎると軽視してしまい価値を感じなくなります。


開催する側、この場合僕のことですが、僕が事前情報的にどの程度の価値を持っているのか、いわゆるプロフィールやこれまでの実績が購入者にとっての判断材料のひとつになると思います。そして実際実施されたものが金額以上の価値があると多くの方が認めてくださると、ひとつの金額基準が決定していくと思うのですが、現在ではまだそれも難しく、設定金額の試行錯誤が続いています。


音楽教室と関わって進めている企画が多く、教室側はいつも結構強気な金額設定なのですが僕は自分の存在価値がそこまで高額ではないと思っているし、同じような内容でこれまでに開催された他の方々の音楽イベントの金額をリサーチしても、教室側から提示された金額は僕の現在における価値と比べてあまりにも高額ではないかと感じることが多く、いつもなかなか折り合いがつきません。結果的にびっくりするくらい高額になってしまうことが多いので、その都度交渉交渉な状態です。

先日開始したリハビリコースに関しても、正直なことを言うと僕としては後退りをするくらい高額だと思っていて、なんとかならないかと改めて訴えまして、最終的には今年度限定で音楽教室での通常レッスン1回分とほぼ同額にまで下げることができました。

ということなのでぜひこの機会ご利用いただければ幸いです。詳細はこちら↓

日本では物価が上がっているのは毎日の買い物でも感じますが、同時に収入は増えていないのも事実。そうした世の中の状況で自分もご参加される方にとってもベストな金額設定ができれば、と常に思っています。



荻原明(おぎわらあきら)

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