「教える」とは「正確に伝えること」

トランペットの個人レッスンをしていて、「これだ!」という話の流れと方法を思いつくことが定期的にあります。

これは、あらかじめ台本を用意していたのではなく、ほとんどの場合たくさんの生徒さんと一緒にレッスンで悩みを解決していくうちにまとまっていったものです。


例えば最近マイブームなのが「空気の圧力」の話。

体内の空気圧がどのように起こり、それがどのように働くことで、どのような結果が生まれるのか。そして空気圧をコントロールするためにどんなことが必要なのか。


今までもずっとこのテーマについては考え、そしてレッスンで伝えてはきたのですが、より理解を深められるストーリー展開や実践方法などがレッスンを進めていくうちにまとまってきたので、全生徒さんへ対して、教本などの進行を一旦止めてでも確認し、実践しています。


例えば、ブログ「とあるラッパ吹きのつぶやき」でも知られる小野れい(Twitterでは”おのれー”)さんは生徒さんのひとりですが、先日のレッスンでこのように書いてくださっています。

小野さんはレッスンの詳細をTwitterなとですぐにまとめてくださり、それがとても的確なので、よくこんなに詳細なところまで覚えていらっしゃるなあ、と関心しています。ありがとうございます。



僕のレッスンでは今回の空気圧の話のように「良いと思ったことは全員で共有する」ことがたびたびあります。


今回の空気圧の話に関してはかなり精度が高く、これまでの時点ではすべての生徒さんに何らかの良い変化、もしくは具体的な改善点や課題、目標を持ってもらえています。


ラッパの吹き方」ブログに関してもそうですし、これまでに書いた教則本なども、自分だけで考えて結論に至ったわけではなく、たくさんの生徒さんと様々な悩みを解決する過程で見えてきたものが、パズルのピースのようにつながりあって具体的な形になったものばかりです。


よく、人に教えると自分が成長する、と言いますが、自分が全知全能であるかのうように超上から目線で「さあ俺様が教えてやるぞ」と振舞っていては自分が成長することは決してありません。教えるというのは、自分の持っているスキルや知識の中から相手にとって必要としている部分をいかに理解してもらえるように伝えられるか、という力だと思います。

そのためには相手の悩みを自分のことのように受け止め、一緒に解決する姿勢が大切です。


最近は、やっと自分の中での考えや実践方法がトランペットの演奏とリンクするようになってきて、30年近いトランペット歴の中で今が一番効率よく演奏できています。これもすべて生徒さんのおかげです。


ちょっとフライング気味ですが、年末の12月28.29.30日に特別レッスンを開催する予定です。現在レッスンを受講されている生徒さんもこの時期は仕事や学校が終わって時間に余裕があるのか、レッスンを希望されている方も多くいらっしゃいます。

きっと同じように時間を作る余裕のある方が多くいらっしゃると思い、今までで一番規模の大きい一般の方が参加できる特別レッスンを設けようと考えています。

現在生徒さんに伝えている「空気圧」についてお知りになりたい方もぜひいらしてください(この話だけで1時間必要になります)。

お申し込みはこちらで、来週月曜あたりから募集を開始する予定です。


最後宣伝になっちゃった。失礼。




荻原明(おぎわらあきら)



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