出典:https://www43.atwiki.jp/yuefeel/pages/21.html
今朝起きてTwitter見たらこのツイートが目に入りました。
同じ質問をバボラークにした事があります。
— Kaname HAMAJI 濱地 宗 (@hamajitomaji) January 19, 2018
私がミュンヘン国際コンクール受けるときに過去の優勝者だから何かいいアドバイスもらえるかなーと。
そしたら
1に練習、2に練習、3に練習と言われました。
巷では根性論反対派のレッスンプロがいますが、根性なしに演奏業が上手くいくわけがありません。 pic.twitter.com/H3Y4wcqOGE
それに対してこのようなツイートも。
RT
— メイ (@14c4me) January 19, 2018
ごもっともだと思いますが、
根性論反対派のレッスンプロは、1に練習2に練習3に練習 のことを根性論 と言ってるわけではない(と思いたい)と思っています。
演奏業をやる方の努力と根性は並大抵ではないし尊敬しているけれど..
私は根性論反対派であり
— メイ (@14c4me) January 19, 2018
1に練習2に練習3に練習派でもあります。
上達のために練習しなくていいなんて1ミリも思わない。手っ取り早く とも思ってない。
出来るようにするのもなるのも自分。
先ほどのRTに反論したいとかでは決してなくて、たまに誤解?の目を向けられるので少し語りたくなりました。
濱地様、メイ様すいません、勝手に掲載させていただきました。
これは結局「根性」という言葉の捉え方による意見の相違であると思われます。
これに関しては、トランペットの生徒さんでもある おのれー さんが的確なことをおっしゃっています。
辞書で【根性】とは「その人の性質全般をつらぬく、根本的な(強い)性質」とあります。本来の意味では、根性を大切にして活かすことは大切です。物事を成し遂げるために「コツコツやり抜くこと」という意味でも必要なことだと思います。
— おのれー (@rapparapa18) January 19, 2018
いわゆる「根性論」「スポ根」は、また違う意味なのかと。→
【根性論】は「苦難に屈しない精神=根性があれば、どんな問題でも解決できる・またはどんな目標にも到達できるとする精神論の一つ」との解釈がありました。恐らく私も含め根性論反対と言っている人は、「精神力(忍耐力)“だけ”」で何でもやらせよう、他に手段はないとすることに反対なのだと思います。
— おのれー (@rapparapa18) January 19, 2018
《本来の意味から考える【根性】論》
— おのれー (@rapparapa18) January 19, 2018
自分が持っている根本的な性質(=才能、個性)を活かすために、工夫もしながら努力すること。
《いわゆる【根性論】》
指導者に言われるがままに、ただ物事をこなし続け、暴言暴力にも耐え、強い精神力だけで何かを乗り越えようとすること。
と言えるのかも。
目標に向かって最後までやり通す自らの強い意思を「根性」と呼ぶのか
理不尽な要求や重圧に耐えることで道が切り開けると信じている(洗脳されている)状況を「根性」と呼ぶのか
この違いですね。
前者は自分自身の強さでポジティブ、
後者は第三者による圧力で、ネガティブ。ちなみに後者は最近では「ブラック」と呼ばれますね。
ただ、前者であっても単純に楽しいだけではありませんよね。
僕の大好きな槇原敬之さんの曲、「You are what you eat.」の歌い出しが、
”好きな事をやっている
だからといって
辛い時やしんどい時も山ほどある 当然!”
なんですが、まさにこれです。
楽しい!と思って取り組んだことも、必ず行き詰まることがあります。追求すればするほどうまくいかないことも増えて、自分にもこだわりや、さらなる目標を設定するので、どんどんしんどくなります。
そのとき、自分自身がどう思い、どうするか。
今は大変でしんどいけど、でもやっぱり好きだし、やめられないし、もっと追求したい!(なぜならもっと成長できることを信じているから)
なのか
うまくいかないからもういいや。他にやりたいことあるし、やーめた。
なのか。
まとめます。
A.ネガティブに捉えられる「根性」(第三者による)
いわゆる「スポ根」に始まる、奴隷のように扱われても負けないで、その先には勝利や栄光が待っていると信じている(洗脳されている)状態は、ネガティブな根性であり、今の時代は否定的に捉えられることがほとんどです。これをやっていると「ブラック」と呼ばれます。
B-1.ポジティブに捉えられる「根性」(自分自身による)
自分自身が好きだと思い、ひとつの物事に対してポジティブな姿勢を持っている。行く先々で出会う困難なこと、解決すべきことにも積極的に取り組む。意欲、向上心と呼ぶべきかも。
B-2.「根性」がない(飽きる)
自分自身が好きだと思い、ひとつの物事に対してポジティブな姿勢を持っている。行く先々で出会う困難なこと、解決すべきことが出てくると、これまでの取り組む意欲が薄れていき、投げ出してしまう。
今の先生や指導者は、あまりに上記Aを推し進めると外部から叩かれます。しかし、放任しすぎるとB-2パターンの人ばかりになってしまいます。
よって、多くの指導に関わる人はB-1の展開になるためにはどうしたらよいか、と試行錯誤していると思いますが、どうしてもある一定量のAも必要とするのです。
それは例えば、吹奏楽部の「めざせコンクール金賞!」のような団体としてひとつの目標を掲げているときに起こる、個人個人のモチベーションの違いです。どうしてもモチベーションが上がらない人がいると覇気がなくなってしまうのでAを発動する(背中を押す)必要が出てきます。
また、個人(自分)でも同じことが起こります。成長するために少し高いハードルを設定すると、越えるのが大変な瞬間が必ずやってきて、Aを発動しないと(背中を押さないと)先に進めないとき、必要です。
しかし、その背中を押す力加減が難しいんですよね。
同じ力加減で耐えられる人とそうでない人がいるので。
で、今はその団体の中で一番耐久力のない人に基準を合わせることが増えてきています。
しかし昔は逆で、一番耐久力のある人に基準を合わせて、全員死亡にならないようにしていたのです。だから逃げる人も投げ出す人もたくさんいましたが、人口も多かったし団体としての結果でそれらブラックの面は上塗りされ「美談」として語り継がれる時代もありました。
ということで「根性」の捉え方で全然違うということです。
僕は音楽教室でレッスンをしているので、とにかくトランペットが楽しい、もっともっと上手になれるのだ、という自分の可能性を発見できるレッスンを心がけています。ほとんどの方は音大やプロを目指すわけではないので、まずは意欲的に楽しめる環境であるべきだと思っています。
ってことで、
荻原明(おぎわらあきら)
0コメント