管楽器の世界ではなぜ呼吸についての正しい理解が進まないのか

もうずっと前の、音大生だった時のことなんですが、楽器を吹く際に、ブレスをするとお腹が凹むよね?という意見と、いや、膨らむでしょう、という意見が出て、結局「わからない」ということで結論が出ないまま終わってしまったのを未だに覚えています。


なぜあの時にちゃんと調べなかったのか。


音大生ですから、自分自身が楽器を演奏するためにも、将来的に指導をする上でもこうした基本的な知識を正しく持っておこうとする姿勢って大切だと思うのです。


結局それから何年も経過して呼吸の仕組みをきちんと学んだわけですが、レッスンをしていてやはり感じるのは、呼吸についての正しい知識を持った上で、しかもそれを実践的に使える人はかなり少ないです。


呼吸の仕組みなんて医学的には大昔からわかっていることなのに、なぜか管楽器の分野ではないがしろにされて「もっとたくさん吸え」だの「お腹に息入れろ」だの不思議な表現が未だ蔓延しています。

ということで、僕はレッスンでも必ず呼吸についてのお話はするようにしていて、一度解説しても気になった場合には何度でもレッスンで解説と実践を繰り返しています。


正しい呼吸ができると、演奏が大きく改善するのを何人も見てきたので、これは大変重要なことなのです。


隔週土曜日に更新しているトランペットや音楽に特化したブログ「ラッパの吹き方:Re」でも以前呼吸について触れています。ぜひご覧ください。

より詳しく、正しく知りたい方はぜひレッスンにいらしてください。

荻原明(おぎわらあきら)

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