音楽理論で演奏レベル向上スピードをアップしよう

ここにあるのは「塩」というものです。

では、この鍋の中へ小さいスプーンちょうどの「塩」を入れてマゼマゼしましょう。

あら、美味しくなった!


この流れでも料理は成立しますが、欠点があります。


塩が何なのかわからない。

なぜ塩を入れたら美味しくなったのかわからない。

したがって、この方法以外の塩の使い方がわからない。


何の話かって?そうですよね。では以下、音楽のお話です。


トランペットが上手になりたい、もっと演奏できるようになりたい、音楽に関わっている多くの方がそう思っているはずです。


では上手になるためにどんなことをしますか?楽器をたくさん練習する?確かにそれが一番重要でしょう。しかし僕はそれと同時進行で「音楽理論」を正しく理解することがとてもとても大切なことだと考えます。


音楽理論と言うと、音楽家や音大生になるために必要なもの、と思われがちで「別にそこまでは必要ない」「そうい難しいことはいいんですよ、私は音楽がやりたいんです」と思う方もいるのですが、これって「野球のルールなんて私には必要ありません。野球がやりたいだけなんです。」みたいに聞こえます。


みなさんは楽譜を読む上で苦労したり、わからないことをわからないままスルーしたこと、ありませんか?


楽譜からリズムが理解できなくて誰かに直接教えてもらったり、音源で聴き覚えてしまうとか、

楽譜の左端に付いているシャープの位置の五線に蛍光ペンで色を付けたとか、

楽譜に書いてある文字は読めないから気にしていないとか


思い当たるフシがある方〜

はーい、中学生の時の僕が挙手してます。


当時僕は楽譜が読めなかったので、聞き覚えとか感覚とか、適当とかで乗り切っていましたが、最も問題だったのは「わからないことをそのまま放置していた」ことです。

それで何が起きたかと言うと、できないことはずっとできないんです。どれだけ一生懸命練習してもなかなかできないメロディがあったり、できないテクニックがあって、今考えてみると、音階や調を理解していまかったこと、それらに基づいての基礎練習をまったくやらなかったこと(調や音階がたくさんあることすら知らなかったので、基礎知識の発想もなかった)、そうした悪いループが起きていたわけです。


そんな経験もあるので、僕はどのような方でもレッスンで使う楽譜に書いてある情報は必ず一緒に確認します。そして、その理論が演奏とどのようにつながっていくのかも必ず添えます。「だから必要なんです」がないと、「理論は別にいらないっす」ってなっちゃうので。


そんなふうに文字で書くと、荻原のレッスンは小難しい印象を受けそうですが、そんなことありません。例えば


「さっきのはドの音でメロディが終わってたのに、ファにシャープが付いたら、ソの音でメロディが終わった感がありますよね。面白いですね。」


初心者の方には以上で解説終わりです。ご安心ください。


そんなことなので、音楽理論はとにかくたくさん触れて、理解して、演奏につなげていく。これが自然にできてくると、演奏スキルの向上スピードがアップするんです。

練習時間が短くても、練習できない日があっても、レッスンを受けるたびに少しずつ効率的に結果を出せるようになることは、多くの忙しい方にとって重要だと思います。


隔週土曜日の朝に「ラッパの吹き方:Re」というブログを掲載しておりますが、なにぶんブログのため、過去の記事が埋もれてしまいます。ここでは度々過去の記事の掘り起こし作業をしていまして、今回からご紹介する記事が、ちょうど音楽理論の導入だったのでこんなお話をさせていただきました。


よろしければご覧くださいませ。

荻原明(おぎわらあきら)


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