ズラーーーッ
ここまで新品の楽器が並ぶと壮観です。
これ、全部Bach(バック)というメーカーの楽器で、このほとんどが同じ型です。
先日、生徒さん2名の楽器選定をするために、いつもお世話になっている新宿にあるドルチェ楽器さんへ行ってきました。
ドルチェ楽器さんは東京だけでなく日本では大阪と名古屋にも店舗があるので、このような同じ選定をする際には可能な限り楽器を集めてもらえるので本数が揃いやすく、大変ありがたいのです。
楽器というのは同じように作っても本当に個性があって、吹き心地やツボに当てたときの響きや音色が違います。
それがそれぞれの楽器の良し悪しということではなく、個性と捉えたほうがいいかもしれません。
ある奏者が良いと言った楽器でも、他の人が吹くとあまり好みではなかったり、すんなり鳴らすのが難しい場合もあります。
万人にとって素晴らしい楽器というのはなかなかお目にかかることはないと思います。
ですから、楽器は(ある程度の金額以上のものは)選定をして、その人にフィットするものを選ぶほうが失敗がないのです。洋服や靴選びに似ているかもしれませんね。身につけてみないとわからない。
今回は11本の楽器を揃えてくださいましたが、Bachはやはり(個人的見解として)吹きやすいな、これはちょっと鳴らすのに工夫がいるな、といった個体差を感じました。
しかし、僕は選定のお手伝いをするために来ているわけで、実際に使うのは生徒さん。自分の好みを選ぶわけではないので、それも加味して選んでいきます。
ここまで多いとどれがどれだかわからなくなるので、良いと感じたもののシリアルナンバーを控え、さらに絞って最終的に5本にしました。
興味深かったのが、僕が良いと感じたものと、2人の生徒さんが良いと感じたものが完全に一致していたことです。生徒さん自身は「自分に合っている楽器を探すなんて…」とは言っていたものの、結局は感覚的に理解できるわけで、しかもそれが僕も含め3人とも同意見だったので、スムーズに話を進めることができました。
選んだ5本をひとりずつ順番に吹いてもらって客観的にも意見を出し、悩みつつも無事2人とも素晴らしい楽器を手にすることができました。
新しい楽器ってやっぱり良いですよね。ワクワクしちゃう。
僕も新しいC管が欲しいなあ...
C管はそう簡単に買えませんが、この日は生徒さんの楽器選定ついでに新品カップミュートを購入しました。
カップミュートって一度買ってしまうとあまり考えずにそれを使い続けるし、壊れるってこともあまりないので、知らないうちに知らないメーカーの知らないデザインが出て、時代に取り残された感がありました。
いくつか吹かせてもらい、この写真の真ん中にあるfaxxというメーカーのカップミュートを選びました。
音の立ち上がりにまったく違和感がなかったのと、音色の良さでこれにしました。
荻原明(おぎわらあきら)
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