東京音大吹奏楽アカデミー専攻の授業に「楽器別指導法」というのがあります。
吹奏楽で使われる管打楽器をひとつずつ、各担当講師が歴史、種類、メンテナンス、そして音の出し方や指導する上でのポイントを解説する授業です。
音大のいわゆる器楽科、管打楽器専攻は、その楽器を専門的に学ぶことが主軸になるため、実はとても身近な他の楽器について知らないことが多いまま卒業してしまうことが多いのです。
吹奏楽アカデミーは「吹奏楽のエキスパート」を目指す専攻なので、自分の楽器以外もしっかり知っておかなければなりません。
ということで、秋学期(後期)からは金管楽器になりまして、その最初がトランペットでした。
1年に2回しか担当しないこの授業、忘れたころにやってくるわけですが、昨年のことを思い出しつつ限られた時間でできるだけ効率よくお話できるよう頑張ってます。
吹奏楽指導をする上で必要な知識や実践力を身につけることを最優先にしたいので、歴史の話とかはごく簡単にし、1回目の授業では吹奏楽で使われる楽器を紹介し、グリスやオイルなどのメンテナンスの方法の説明、楽器の持ち方、音が変わる仕組みとピストンの関係について解説、実践をしました。
あまり楽器についての知識がないまま使っている部活動も少なくないので、びっくりするようなコンディションの楽器や、信じられないくらい小さなサイズのマウスピースを使って音が出ないと辛い思いをしている部員がいたことなど、これまでの自分の経験を含めて、最低限楽器やマウスピースがどのような状況であると良いかお話しました。
1回の授業は90分。長いようで効率良く進めないと全部話しきれなくて、慣れてないとこういうのが難しいです。
楽器についての情報はほとんど話したので、2回目は実践です。90分フルにつかってできるだけ音をたくさん出してみたいと思います!
#東京音楽大学 #吹奏楽アカデミー 専攻今週の #楽器別指導法 の授業は #荻原明 先生による #トランペット 奏法でした。
— 東京音楽大学(TCM)吹奏楽アカデミー専攻 公式 (@tcm_BandAcademy) September 30, 2022
楽器の歴史から、種類、音の出し方、運指、そしてオイルやグリスの扱い方などのお手入れ方法まで詳しく学び、とても充実した講義でした。
秋学期から金管打楽器に触れていきます pic.twitter.com/EQfphMTRjK
※写真は吹奏楽アカデミーオフィシャルSNSから拝借させていただきました。
荻原明(おぎわらあきら)
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