5月20日、27日の2回に渡って、東京音大吹奏楽アカデミー専攻の「バンド・ディレクション」授業に、吹奏楽指導者として有名な甘粕宏和先生にお越しいただきました。
甘粕先生は東京音大のフルート科出身で、僕のひとつ下の学年でしたから吹奏楽授業でも一緒でしたし、学校ではよく会っていましたが、20年経ってこのような形でまた大学で一緒の空間で(しかも講師として)会えるとは思っていませんでした。
もうそれだけで楽しみでしたが、その楽しさは想像以上。期待を裏切らない「さすが」の授業となりました。
テーマとしては「ハーモニー・ディレクターの使用とバンド指導」で、第1回目は実際にハーモニーディレクターを使用してどのような使い方があるのかを解説していただきました。第2回目はそうした機材を合奏のときに具体的に使う方法、ということでしたが、範囲は多岐にわたり、初心者が多くこれから発展していくであろう初級バンドの場合、甘粕先生がどのようなアプローチをされているのかシミュレーションした内容となりました。
正直、吹奏楽の世界で蔓延している二言目には「純正律ぅぅぅ〜」とか言う考え方がとてもイヤで、この機材に対して良い印象がなかったのですが、甘粕先生はさすが音楽家でした。使えるものは使える範囲で有効に、しかし機械で音楽はできない、という線引きを明確にした上での効果的な使用方法を的確にお話ししてくださいました。
たくさんの吹奏楽部や愛好家の方と接してきた甘粕先生ならではの知識と経験はもちろんですが、彼の持つユーモアのセンス、人を惹きつける魅力も相まって、学生だけでなく講師もどんどん引き込まれていきました。
実践で使える内容が多く、大変勉強になりました。ありがとうございました!
またいらしてください!
荻原明(おぎわらあきら)
0コメント