今年度から始まりました東京音大の新しい専攻「吹奏楽アカデミー」。
このブログでも必修科目のバンド・ディレクションや楽器別指導法の授業を紹介してきましたが、当然吹奏楽合奏の授業も毎週行っています。
その合奏授業で練習を重ねてきた最初の成果報告として、7月24日(水)に演奏会を開催致します。
大学内での公演ですが、どなたでも事前申し込み不要でご覧いただけますので、どうぞお気軽にお越しください。
東京音大の吹奏楽と言えば、もうすぐ行われるシンフォニックウインドアンサンブルという、器楽専攻の3,4年生が中心となった100名近くの大規模なバンドが有名です。ちなみに津堅先生が指揮をされる、外囿先生のユーフォニアムソロ「皇帝」の作曲者マルセル・ケンツビッチは津堅先生のペンネームです。津堅先生の作品のほとんどはありがたいことに楽譜浄書をさせていただいております。
一方、吹奏楽アカデミーは当然1年生しかいませんので、学生は8名。そこに各楽器の講師が参加しての20名前後の少人数な吹奏楽です。
授業ではユーフォニアムの外囿祥一郎先生と指揮者の下野竜也先生両名の大変勉強になるご指導を毎週受けられて充実しています。
吹奏楽は大人数で奏でる重厚な演奏も魅力的ですが、少人数のいわゆる「ウインドアンサンブル」的サウンドも良いものですし、むしろ、最近の吹奏楽部は、少人数で活動している学校もたくさんあると思いますから、この演奏会はひとつの吹奏楽サウンドの参考になるのでは、と思います。
個人的なことを言えば、吹奏楽でトランペット1人で演奏する経験はこれまでになく、複数のトランペットから生まれるハーモニーがない状況でどのように振る舞えば良いのか毎週試行錯誤です。正直、体力的にも大変ではありますが、なかなかできないせっかくの貴重な経験ですので、心から楽しんで演奏したいと思います。
今回の演奏会で「ラッパ1本でも吹奏楽はできるのです!」ということを証明できれば良いのですが。今回の個人的な課題はそこかな、と考えています。
プログラムはイギリスの作曲家による作品を集めました。中でもホルストの「ムーアサイド組曲」は学生8名だけで演奏します!なぜだかこれが一番緊張する...。
ともかく、始まったばかりの吹奏楽アカデミー初の演奏会、ぜひお越しいただければと思います。
演奏会フライヤーは学生だけで作りました。シンプルにキレイに作れたと思います。前例もなく1年生しかいない中、こういう作業をするのは大変だと思いますが、吹奏楽アカデミーは吹奏楽のことを総合的に学ぶ専攻ですので、これも勉強のひとつです。
荻原明(おぎわらあきら)
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