トランペットに限ったことではありませんが、楽器のどの部分にも名前があり、当然そこにある意味があります。
来月には新入生が入学し、少しすると部活動に新しい仲間が入ってくれることと思いますが、その時、先輩方は楽器の吹き方を教える前に持ち方やメンテナンスの仕方を教えてあげる必要がありますね。
その時、それぞれの部分を「ここ」とか「あれ」とかフワっとした代名詞で伝えるのではなく、きちんとした名称で教えてあげて欲しいと思っています。そして、それぞれがどのような機能を持っていて、どのような状態になることがふさわしいのかを正しく教えてあげてください。
教えられますか?もし知らなければ今のうちですよ。
というのも、僕は部活動の指導に行って最も気になることは演奏レベルではなく、楽器のメンテナンスや扱い方の知識の少なさなのです。
例えば、音程やピッチについて大変に厳しい合奏指導をされている先生(特にトランペットを専門にされていない方)にも確認したいのですが、トランペットパートのみなさんは1,3番スライドのコンディションとメンテナンスについてどの程度理解をし、使えるようになっているでしょうか。
もしこの部分について指導者が何も言及せず、奏者も特に理解しておらず当然使っていない状態で合奏をし、その挙句トランペットのピッチが悪いと指摘するのは、もはやコントです。
当然指導者があれこれ教えてあげることは大切ではありますが、生徒さんが自発的にトランペットという楽器そのものに興味を持ち、それぞれのパーツの機能やメンテナンスを知るためのきっかけを作ってあげることが大切ではないか、とも思うわけです。
僕が書いている「ラッパの吹き方:Re」というブログに楽器各部の名称を紹介している「トランペット本体について知ろう」という記事があります。写真をたくさん使ってわかりやすく解説しておりますので、部活などでトランペットを演奏されている方も指導者の方もぜひご覧いただければと思います。
荻原明(おぎわらあきら)
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