課題曲の話

吹奏楽コンクール課題曲の話題になったのですが、吹奏楽経験者にとって課題曲って自分が学生時代の話題としては楽しいですよね。


僕は課題曲を演奏する大編成A組に出られるような人数や技量など微塵もない中学、高校の吹奏楽部だったため、この当時の課題曲はあくまでも「聴く側」でした。卒業した中学校の吹奏楽部が巨大化してA組に出るようになったので、お手伝いで関わっていたり、コンクール会場の客席で聴いたり、そんな感じ。


音大に入ってからは吹奏楽の授業で課題曲を全曲演奏する機会が必ずあったので、やっと演奏できた、といった感じでしたね。


良い、と思う課題曲はいくつもありますが、個人的に好きなのが1993年度課題曲Ⅲ「潮煙」です。

昭和の刑事ドラマの主題曲みたいな濃過ぎる音楽、これ好き。

作曲者の上岡洋一氏は「行進曲 秋空に」という大変爽やかな作品も書かれていて、これも大好き。


この「潮煙」が課題曲だった1993年は、僕は高校生の時で、一番吹奏楽にのめり込んでいた時期。自分はB編成で出場するから自分では演奏はできないけど音源は手に入れていて、この作品を初めて聴いた時は大変衝撃的でした。

この年は「ターンブル・マーチ」「スター・パズル・マーチ」「マーチ・エイプリル・メイ」と、個人的には全部好きな曲が揃っている年でした。


課題曲って一夏かけて演奏し続ける作品ですから、素敵で、演奏していても聴いていても飽きない質の高いものであって欲しいな、と感じます。




荻原明(おぎわらあきら)


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