年に数回「特別レッスン」という単発の個人レッスンを音楽教室で開催しています。おかげさまで特別レッスンの常連さんも増えてまいりましたが、今回はその常連さんではなく、初めてご参加くださる方のお話です。
ずっと思っていたことなのですが、初めて教室にいらっしゃる方はみなさん、相当な覚悟でお申し込みをしてくださっている、ということ。これは特別レッスンだけではありません。体験レッスンの方も同じです。
確かにそうですね。吹奏楽という大勢の中のひとりとして音を出すのに慣れてしまうと、例えば曲でソロが来ただけでも究極に緊張してしまう方も多いですから、見ず知らずの人の前、しかも自分以外の音がない状態トランペットを吹く、というのは凄まじいプレッシャーの方もいらっしゃることでしょう。
ちなみに初対面の方に「あ、ブログ書いてる人だ!実物だ!」と言われたことあります。実物です。
講師側も緊張させてしまう要因をできるだけ排除するよう努める必要はありますが、そもそもこの緊張はお会いする前段階で爆上げしている方が多いので手の打ちようがないとも言えます。そして、その緊張の要因の大半は、
「ちゃんと吹けるか」
これだけです。
もしかすると歯医者さんに行く前に歯磨きをする感覚と近いのかもしれませんが、単発、もしくは体験レッスンはありのままの状況、いや、むしろ「ご自身の最低な状態」で来てくださるほうが得られるものが多いと考えます。
これは憶測の域を超えませんが、「ちゃんと吹けるか」は「ちゃんと吹けずに怒られたらイヤだ」という心理状態ではないでしょうか。このイメージはもしかするとマンガなどで出てくる音楽レッスンのシーンが元になっていて、例えば講師が鬼のように怒鳴りちらして楽譜ぶん投げててきたり、逆にバカにして笑ったり、語尾が「ザマス」の釣り上がったメガネフレームの先生が長毛種の猫を抱っこして「まあ、あぁた何度言ったらわかるのかしら!んもぅ!」とか厳しいレッスンをしているイメージがあるのかもしれません。
まあ、そこまで大袈裟じゃなくても、音楽指導でやたら厳しさを前面に押し出してくる人が(特に吹奏楽指導の現場で)実際に存在する(した)のは事実。そうした厳しい指導、辛辣な言葉を浴びせられた体験が記憶のどこかに残っており、若干のトラウマになっているのかもしれません。
では僕のレッスンはどうかと言いますと、そうした言葉や態度などの厳しさは当然ありません。ザマスとかも使いません。そもそも指導者が厳しい態度を取るのは、何かわざと意図するものがあるか(規律を正そうとしている、教育目的など)、自分のイメージが具現化しないのでイライラしているかだと思うのです。
でも個人レッスンの生徒さんは教室にいらしている目的や意識、目標などが全員違うわけで、教育目的というのは当然関係なく(お子さんは若干関係します)、自分のイメージが具現化しないと言ってもそれは当然なので、とりあえずイライラする理由がないわけです。
講師側はこんな感じですのでご安心ください。
みなさんそれぞれが心の中に持つ「音楽の指導を受けることとは、こういうものじゃないのか?怖い!」などレッスンに対するイメージを体験する前から切り替えるのは難しいかもしれませんが、レッスンというのは今の自分よりも上手になりたいと思って受けるものなので、別に最初から上手に演奏できる必要はないのです。最初から完璧に演奏できるならレッスンいらないし、ごめんで済んだら警察いらないのです。なので、気負わずありのままの状態でお気軽にいらしてください。
ということで、講師をしているプレスト音楽教室では随時生徒さんを募集しております。体験レッスンもありますので、本当に「お気軽に!」お申し込みください。
今よりも演奏できるようになる喜びや、知らないことを知ることができる刺激をぜひ体感していただきたいです。以下のリンクはトランペットクラスの詳細ザマス。
荻原明(おぎわらあきら)
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