東京音大吹奏楽アカデミー専攻に「ワークショップ」という独自の授業があります。定期的に行われている授業ではなく、吹奏楽部の指導現場に赴いたり、コンサートスタッフの仕事を一緒にさせていただいたりと、実習的な内容です。
ただ、昨年はコロナの影響でこの授業が開講できず、今回が初めてのワークショップ授業でした。
ブレーンさんのご協力のもと、12月18日(土)、19日(日)の2日間で小編成作品のレコーディングをすることになりました。
選曲会議に始まり、当日はマイクなど録音機材やそれらのセッティングについて教えていただきました。
と、ここまでは良いのですが、この実習の数日前まで修了演奏会がありまして、それと並行しての譜読みや合わせをしなければならず、実は終了演奏会本番当日の午前中に初合わせの授業がありました。講師が一緒に入って演奏したり、アドバイスをもらえたのはその1回だけ。
かなり不安の残る状態でレコーディングを迎えたわけです。
ちなみに、ワークショップは2,3年生の授業なので現在1年生しかいないトランペットパートはおのずと僕が参加するわけで(スケジュールの合う1年生に1曲参加してもらいました)、他にもテューバの木村先生も同じ状況だったので全曲参加だし、人数的に足りないパートも講師がサポートしました。
クラリネットの近藤先生(シエナウインド)は、バスクラリネットを吹くのが10年ぶりとおっしゃってました。全然そんなふうに感じなかったのはさすがです。
吹奏楽アカデミーは各楽器に講師が一緒に演奏したりアドバイスをしたりと、とても近い距離感にいるのが特徴で、すかさずレッスンが始まることがよくあり、学生にとってはかなり心強いサポートだと思います。
サックスの蓼沼先生も楽器片手に模範演奏をしてくださっていました。この写真、2日目の最後、もう終了時間が過ぎてしまったところから大急ぎでレコーディングした楽曲(しかもこのメンバーで演奏したのは実はこの時が初)でしたが、蓼沼先生の指導で一気に見違える演奏になり、それなりに良いものが録れたのではないか、と感じています(この曲も僕は参加していたので、完成が楽しみです)。
レコーディングですので、テストテイクからさらに2回ほど全体を録音し、その後細かく分け数回。それを数曲、2日間。1日で6,7時間くらい吹いていたかもしれません。
トランペットにとってはかなりキツかったですが、なんとかバテずに最後まで集中して演奏することができました。
学生にとっても、コンサートとはまったく違う集中力やシビアさを今回の実習で感じられたことでしょう。大変貴重な経験をさせてくださったブレーンの皆様ありがとうございました。
(テューバの木村先生Facebookから数枚写真をお借りしました)
荻原明(おぎわらあきら)
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