ラーン・トゥ・プレイ 最新トランペット コルネット教本 BOOK1&2/レッスンで使っている教則本

個人レッスンって閉鎖空間で行っているので、実際のところどんな感じなのかわかりにくいですし、厳しそうとか難しそうとか、先入観もあると思います。

そこで、このブログでは、使っている教則本を紹介しながら、荻原がどんなレッスンをしているのか紹介したいと思いますシリーズ。第1回目はこの教則本。


ラーン・トゥ・プレイ 最新トランペット コルネット教本 BOOK1&2

この教則本は、初心者の方が無理なくトランペットを吹ける本がないかと池袋のヤマハで片っ端から開いて見つけました。


タイトルに「最新」とか書いてありますが、非常に歴史のある教則本です。どれくらい歴史があるかは、中に掲載している写真でおよそ察しがつくことでしょう。

最初のほうはほぼ全音符か2分音符しかなく、だいたいが1曲1段数小節なので、初心者の方には負担が少なく、そしてどんどん進めていく感覚が持てるのが良いところです。


ただし、歴史のある教則本には注意しなければならない点があります。それは、書いてある情報が古い、ということ。金管楽器では最も有名な「アーバン金管教則本」にも同じことが言えますが、現代の解釈とは違うことが多いので文章を鵜呑みにするのは避けるべきです。

また、この教則本、結構クセが強くて、「足でタップしながら演奏しなさい」とか(しないほうが良いです)、曲の最後が終始音ではないことが多いとか、テンポ表記があったりなかったりとか、実音Bフラットの音のことをCと表記するアメリカ式になっているとか、レッスンで使用するならその都度解説や修正ができるのですが、完全に個人で使用する場合はそうした点を理解しておく必要があります。


とは言え、初心者の方には演奏しやすい簡単な楽譜であること、ページをめくるたびに少しずつ新しい課題が増えること、それぞれのページの最後が二重奏になっているので飽きずに進められることなど、良い点がたくさんあります。


僕はこの教則本を生徒さんのよって使い方を変えています。


1.音の出だしのタンギングやリリース(音を終えること)、音をまっすぐ伸ばすための体の使い方や音程への意識など、超基礎的で大切なお話をしながら1つずつ丁寧に作り上げていく。


2.譜読みの力と楽器を吹く感覚を手に入れてもらうため、とにかくどんどん吹いてもらう。


この2パターンがあります。

レッスンにいらっしゃる生徒さんは、トランペットを吹く目的がそれぞれ異なります。例えば吹奏楽団などに所属されている方は基礎力やスキルを高めたいという目的の方が多いですし、どこにも所属せず個人で楽しんでいる方はそこまで焦って何か達成する必要がないのでのんびり楽器を吹きたい方も多いです。

ですので、同じ教則本であっても使い方を大きく変えています。もちろん、どんどん次へ次へと吹いているからと言って、何もアドバイスしないとか、適当にやり過ごしているわけではありません。イメージとしては動く歩道に乗った状態で演奏しつつアドバイスを載せていく感じでしょうか。立ち止まらずにどんどん吹いて充足感を得たい方の場合は、それを尊重して停滞しないレッスンを心がけます。


今回ご紹介した「ラーン・トゥ・プレイ」は、ひとつひとつが非常に簡単な短い曲なので、さまざまな目的を持って取り組むことができる教材です。



講師をしているプレスト音楽教室の特徴のひとつとして、レッスン内容やレッスンで使用する教則本は講師と生徒さんの間で決定できることが挙げられます。カリキュラムが決まっているところや、指定の教則本しか使えない音楽教室も多いですから、プレスト音楽教室は生徒さんそれぞれの目的やレベルに合わせてどのようなレッスンもできるメリットがあります。


詳しくはプレスト音楽教室のトランペットクラスページをご覧ください。そこから無料体験レッスンのお申し込みもできます。初心者の方は教室備品の楽器もありますので、お気軽にお越しください。

荻原明(おぎわらあきら)

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