音楽大学では、ひとりひとりの技術上達のための個人レッスンだけでなく、オーケストラや吹奏楽、室内楽の授業など合奏分野のレッスンも行います。
母校である東京音楽大学でも吹奏楽の授業があり、大学の授業なので単位が存在します。1,2年生中心の吹奏楽がBブラスで、3,4年生中心の吹奏楽がAブラスと呼ばれています。
普通の大学であれば、授業に出席し、テストで点数を取れれば単位取得が一般的だと思いますが、吹奏楽の場合は授業に出席して「コンサートに出演する」ことが単位取得の条件です。
そのコンサートが「修了演奏会」です。
で、編曲させていただきました。ハチャトゥリアン作曲「ガイーヌ」。
この修了演奏会のメインプログラムです。
短い曲も含めて全9曲の組曲...曲多い!!
どれくらい多いかと言うと、チェック用に印刷した楽譜の厚さが
こんな感じ。両面印刷でこれだから結構な量です。資料用スコアも入ってるけど、それにしても分厚い。
とりかかったのは5月。全曲完成したのが9月末。ずっとこれだけやり続けたわけではないので、かなりの時間を要しました。
で、昨日の吹奏楽の授業はガイーヌをやると師匠であり今回の指揮者である津堅先生から連絡をいただき、聴きに行ってきました。
懐かしい、この光景。
師匠からの「とにかく分厚い音で」というリクエストに答えられたイメージ通りの音がしたので安心。東京音大の管楽器はレベルがとても高いので、無茶な楽譜を書いても吹けてしまうので、それに助けられている部分もかなりあると思いますが。
この写真の場所は東京音大の中で一番大きな練習場、Bスタジオという場所ですが、形状の問題か何なのか、音の時差が結構あるんです。金管が遅く聴こえる。
ただ、学生のときはそれがわからず、オンタイムで吹いているはずなのに、吹奏楽の授業ではつねに「遅い」と言われて謎でしたが、昨日前で聴かせてもらってそれがとてもわかりました。
授業後は久しぶりに師匠サシ飲み!
師匠は最近不本意に初めてしまったというFacebookにハマっていらっしゃり、使い方レクチャーからの、僕の慣れない自撮り写真をFacebookにアップしちゃいました。
ということでAブラス修了演奏会は12月4日(月)東京音大A館 100周年記念ホールにて17:30開演(17:00開場)です。授業ではありますが、一般の方も無料で聴くことができます。
分厚いAブラスのガイーヌをぜひお聴きください。
荻原明(おぎわらあきら)
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