20年以上ぶりに東京音大の後輩から、所属している一般バンドの指導依頼をいただきまして、先日お伺いしました。
今回は金管分奏で、ご依頼内容は主に「奏法面の理解と実践を年明けのコンサートの曲に活かしていくには」でしたので、金管楽器の音の出る原理から、セッティングルーティン、呼吸のお話などを中心にお話し、実践する流れにしました。
僕の中で大切にしている管楽器の演奏をより良いものにするために必要なことがいくつかあって、具体的には
1.音を出すまでのルーティンの重要性
2.呼吸の仕組みの正しい理解
3.タンギングは音を出す瞬間にすることではない点
そして、
4.楽器に息を入れる発想はNG
これらについての理解が深まり、実際の演奏に反映できると、体の負担が軽減され、バテにくくなったり、演奏できる音域が広がります。
今回お伺いしたバンドは非常にレベルが高く、個々の技術が大変高かったので、年明けの本番であるにも関わらずすでに形になっていました。なので、今回お話しした内容が曲へ反映させることができれば、もっと安定感のある演奏ができるはずです。
演奏作品をより良いものにすることが最終的な目的であったので、少しだけ和声とフレーズについてのお話もさせていただきました。和声とは変化していく和音の流れのことで、その中で緊張する和音と解放される音がある、というお話を簡単にしました。楽譜、特にパート譜を見ているだけだと和声感が乏しくなり、どちらかと言うとリズムやテンポを合わせることに意識が向きすぎてしまいがちになるので、可能な限り和音感も持って演奏してもらえれば、と思いました。
今回2時間という短い時間でしたので、こうした内容をかなり駆け足でお話したために情報過多になってしまったかもしれませんが、動画を撮影されていたので、ぜひそちらで少しずつ確認していただき、引き続き練習に取り組んでいただければと思います。
みなさん初対面にも関わらずとても温かく出迎えていただき、楽しく充実した時間を過ごさせていただきました。また機会がありましたらお声がけいただければ幸いです。
今回のように楽団や部活動のバンド指導、パート指導などを随時募集しております。
作品を完成させていくための指導はもちろんのこと、今回のように最もベーシックで全員が共通して認識、実践すべきことを講習会形式でのレッスンもおすすめです。楽団の成長を目指すのであれば、やはり基礎的な面を楽団全員が共通して理解することが最重要です。
お申し込みやご相談につきましては、荻原明オフィシャルサイトのレッスンページをご覧ください。画像をクリック(タップ)していただいても詳細に入れます。
お待ちしております!
荻原明(おぎわらあきら)
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