消して風化させる常套手段

何やらTwitterがザワついてるなと思っていろいろ見てみると、コンサートが中止になったとのこと。理由を見てみるとこんなことが書かれていました。



LGBTについて僕はあまり詳しくないので、そこを深く掘り下げることはしませんが、強く思ったのが、「お役所はクレーム処理が下手だな」ということ。


以前このブログに「言った者勝ちハラスメント」という記事を書きましたが本当にこれ。

もちろん、僕が知る範囲でのことですから、もっと複雑な事情や経緯があったとは思うのですが、Twitterという公の場で責任者であろう人がそう書いてあるのだから、一応これが理由ということになるでしょう。


お役所でも学校でも企業でも、強い圧力でクレームをつけたほうを選んだり、立場が上の人の意見を選んだり、お金をたくさん持っている人の意見を採用したりするのってどうなんでしょうね。


それ以上にいつも感じるのは、なぜどちらか一方を採用する考えにしか及ばないのか、ということ。


例えばこのコンサートの件で言えば、トランスジェンダーの方が「オネエ」という言葉が不快だ、という意見(らしい)ことに対して、「オネエ」という言葉を使っている奏者さんはそれ、「肩書き」的な使い方をしているじゃないですか。


それを考えれば、論点は最初からずれていることになぜ気づかない、いや気づかないのではなくて、クレーム処理をすることしか考えが及ばなくて、もう面倒だから事実自体を消去してしまえ、ということなのでしょう。このまま強行的に行ったらどうなるか想像すると面倒だったんだと僕は感じます。


消しちゃう。これ大人の世界には本当に多い。




コンサートの主催である町からのコメントもありましたが、なんかボヤっとしていて説得力がない。

もうとっととこの話を風化させたいんでしょうね。


その後、ご本人様からのコメントがありまして、拝見しました。

主催よりも何よりもご本人が一番はっきりとおっしゃっておりますので、リンクを掲載しておきます。






その人の個性を伝えるための肩書きは、ときにとても威力を発揮するものですから、自由につけて良いと僕は思うのですが、ただ、チャランペッターって肩書きだけは僕は嫌いです。







荻原明(トランペッター)



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荻原明 別館

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