昨日「ローマの松」を編曲した話(むしろパバロッティの話)を書きましたが、そのとき参考にしたスコアが、ヤマハから新しく出たこちらの楽譜でした。
スタディスコア、というシリーズで、もう絶版になっているのかもしれません。Amazonでは新品がなかったので。
そう思うと、かなり昔にヤマハのお店で見かけたことがあったきりでした。確か、同じシリーズで同じくレスピーギの「シバの女王ベルキス」とかホルストの「吹奏楽のための組曲1,2番」とかもあったので、多分ですが、吹奏楽をする人向けに作ったのかもしれませんね。
何が良いって、このサイズです。およそ A4なので大変読みやすい。ローマ三部作のポケットスコアは以前から持っていたのですが、この楽曲だと拡大コピーしてもちょっと無理な感じだったので(最近老眼ひどいし)、書い直したわけです。
しかし!
しかしですよ!
ミスが異常に多い!
しかも結構危険なミスが!
ここで細かくどこがどうなっているのかリスト化する意味はないので、どれだけドイヒーかだけお知らせします。掲載の順番が曲順と違うと思いますのでご了承ください。
3拍目に8分音符です。
sfが抜けてますが、こういうのはもうめっちゃくちゃいっぱいあります。
音価が違うってどうなんですかね。
どうやったらこういうミスが起こるのか。楽譜読めない人が浄書してるんかな?
作曲者によって、場面によっては特定のパートだけ違う動きをしたりするので、疑ってしまうことが多いのですが、これはただの書き忘れです多分。
クラリネット(2番)とバスクラリネットは同じin Bbです。音が全部違うっていったい...。
リズムが違うって、こんなの入力してて普通気づかないものだろうか...
これ!!音部記号が間違っているなんて思いもしないじゃないですか!入力してから気づきました。悪質すぎる。
こんなのザラになってきて、当然のように間違いに気づくようになりました。
音価が違うっていうのは、本当に困るわけですよ。入力する身としては。
はい音ミスー!余裕!
もはや嫌がらせとしか思えない。ここにフラットを入れた理由を100文字以内で述べてほしい。
意味がわからなーい。
これは簡単な間違い探しでした。
落丁乱丁じゃなくて音符が、音符が違うのですよ。
どうですか?まだまだ気づかずに編曲しちゃったところがあるかもしれない、いや、あると思う。だとしたら大変申し訳ないが、それにしてもこのスコアはドイヒーすぎ。
初版だからこんなにドイヒーなのか、第二刷が存在していて、そこで修正されているのかはわかりませんが、そういう問題じゃなくて!って感じですよね。
これじゃ「スタディ」にならないじゃないですかね。
...あ!ミスを見つけるためのスコアなのか?!それがスタディなのか?!指揮のコンクール用スコアなのか?!
荻原明(おぎわらあきら)
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