先日もこのブログで紹介しましたが、12月2日の日曜に久々のトランペット講習会を開催します。
講習会っていろんな分野で積極的に開催していますが(もっぱらお金関係が多いイメージ)、講習会に適したジャンルってありますよね。音楽も適しているとは思うのですが、これまでの経験上、講習会の立ち位置ってすごく微妙だな、と感じています。
というのも、音楽はやはりレッスン、中でも個人レッスンが最も効率的だというのは周知の事実です。
たまに学校や地域主催の講習会という名前でパート別グループレッスンがありますが、通常科目の授業のように全員一律で理解させることのできない演奏技能は、同じ内容を一斉に行うことが大変難しく、その内容が現時点で不可能に近い人もいれば、すでにそのスキルを手ににしている人もいるわけで、というか、その話題がピンポイントでキャッチーな人のほうが圧倒的に少ないはずですから、とても効率が悪いのです。
もちろん、大勢で音を出す講習会だからこそ有益な内容もあります。アンサンブルのノウハウとか。やり方にもよるのでしょうが、結局のところどうしてもロングトーンを延々とやってしまったり、見本として演奏を聴かせるとか、そんなどこにでもあるような、誰でもできてしまうようなものになってしまいがちなのです。
僕が数年前に開催したいくつかの講習会も「楽器持参でお願いします!」と言って大勢で一斉に音を出してもらったものだから結局何のことやらよくわからず、「それって講習会が終わってから個別でレッスンするとか、個人で確認するとか、そのほうがよくないか?」と自問自答を繰り返しました。
(この画像は、多分一番最初の頃に開催した講習会だと思われます。みなさん楽器を持参してくださったのに、ほとんど吹かなかった記憶が。すいません。)
そこで、今回開催する講習会はスッパリ楽器を吹くのをやめよう!喋り倒そう!いや、もちろん質問も受けますし、キャッチボール的な展開になったほうが嬉しいのですが、ともかく楽器は使わない!そうしよう。
そう決めたら選択肢が増えました。楽器吹かなくて良い講習会だったらトランペットの人じゃなくても、例えば部活指導をされている顧問の先生とか、外部指導で金管セクションとか合奏を担当している他の楽器の専門の方にも参考になる内容を提供できるじゃないか、と。
僕自身も、例えばすごく身近なホルンとかトロンボーンだって知っているようで詳しいことは意外にわからない。構え方とかウォームアップとか、やはりそれぞれの楽器を専門に学んだ人には絶対敵わない。でもやっぱり金管セクションを担当することだってあるわけで、そのときトランペットとその他金管楽器に対するアドバイスに温度差が出てしまう。これは本当にもどかしい。
ですから今回の講習会は、そういった様々な方に参考になる内容、「トランペットの基礎の基礎」に絞って、少々浅く広いお話をしようと決めました。
トランペットのスキルを今よりももっともっと上げたい!という方はきっと個人レッスンを求めるでしょうし、初心者すぎてまだ音もまともに出せない!これからトランペットを始めてみたいけどどんな感じなのか見当もつかないという方、あとこれかなり多いのですが、自分の音を聴かれるのが恥ずかしい(個人レッスンなんてもってのほか!怒られたらどうしよう、笑われたらどうしよう、でも知識は欲しい)という微妙な思いを持っていらっしゃる方もいらっしゃいます(レッスンで生徒さんが吹けなくて笑ったことなんて絶対にありませんけどね)。
楽器を吹かない講習会ならそういった点も安心だし、有益な話を聞けて、しかも質問ができるのであればこれは結構良い時間になるんじゃないかな、と思ったわけです。
ということなので、手ぶらで気楽にいらしてください。「講習会」なんてカタい名前じゃなくてもよかったんです。みんなで楽器についてお話しましょ、って感じです。
会場はプレスト音楽教室に新しくできた「サテライトスタジオ」という別棟で行います。
詳細はプレスト音楽教室のオフィシャルサイトに特設ページを設けましたので、そちらもご覧ください。お申し込みフォームもございます。
ぜひいらしてください!
荻原明(おぎわらあきら)
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